22.絵皿時計(2010/7/19)

寝室に一つ時計が欲しくて、長い間色々と探していたんだけど、中々デザインと価格で妥協出来るものが見つからない。

部屋をちょっと落ち着いたアンティーク寄りにしたので、如何にも「デザイン物」と言わんばかりのおしゃれな時計は似合わず、金属質な物も違うし、と言って鳩時計等のおもちゃっぽいのも違う。

やっぱりアンティークっぽいデザインがしっくりくるのだが、これは良いなぁというのがあるとお値段もそれ相応に軽くウン万円。下手をすると十数万円なんてのもザラ。
なのに中身はただのクオーツ時計だったりする。

で、それならいっその事、気に入ったプレートや絵皿を使って自作してしまうかと材料を探し始めたんだけど、これがまた中々、フリマやバザーでは絵皿はあまり無いし、ヤフオクでこれっ!と思って入札した物は、なにか常に僅差で負けて行く。

どこかに出かける度に良さそうな掛け時計と良さそうな絵皿を探し、ヤフオクで時々絵皿をチェックしながら2年近く。ようやく「これなら」という絵皿を、且つ安価で落札できた。

さて、制作制作♪

これが手に入れた絵皿。

ウェッジウッドの 1999 年のイヤープレートで、イギリスの著名な作家の主要作品を12作集めてデザインしたものらしい。

ちょっと柄がごちゃごちゃしている嫌いはあるが、落ち着いた色合いだし、デザインがうまい具合に12分割されているので時計にしやすそう。

まずは皿の中心を出す。

円弧に接する2等辺三角形を2つ作って、それぞれの中心線が交わるところが中心点。

って書くと難しいけど、マスキングテープを適当にはって、そこに皿の端から端までの直線を引き、その線の真ん中から直角に延びる線を引くという作業を最低限2回。誤差修正の為に4回書いて中心点を決定する。

中心が決まったら、電気ドリルに「磁器・タイル用」のドリル刃を付けて穴あけ。

8mm の穴をあけるのだが、いきなり 8mm をあけるのはきついので、 3mm の下穴をあけてから、 8mm をあける。

皿が割れない様に柔らかい土の上に置いて、ホースでちょろちょろと水を注ぎながら穴をあけたのだが、結構簡単にすこっと空いてしまって少し拍子抜け。

【自分だけ】の時計が作れちゃう!!クラフトクロック 電波【スイープ】ムーブメント RC-350

今回使用するムーブメントはセイジクラフトクロックのRC-350。寝室で使うので、音の静かなスウィープタイプの電波時計ムーブメント。

ただのクオーツなら安いし、針の種類も色々と選べるんだけど、一旦電波時計の正確さと「合わさなくて良い」という便利さに慣れてしまうと、ちょっと高くても電波時計にしてしまおうと思ってしまう。

開けた穴に電波時計のユニットを取り付ける。

この皿の厚さだと、本来は 10mm の穴をあけて丸形の留め具で留めるんだけど、近所のホームセンターのどこも 8mm までしかドリルの刃が置いて無く、仕方が無いので 8mm の穴で六角ナット止め。

またセンターナットだけでは皿の重量を支えるのに不安があったので、両面テープでフック部とムーブメントを皿に張り付けて、その上で六角ナットで固定した。

表面はこの通り。本来は六角ナットの下に真鍮のワッシャを噛ますんだけど、皿の厚みと両面テープの厚みで余裕が無く、直接ナットをはめて固定。

最後に針を差し込んで出来上がり。

電波時計なので、最初に針を0時0分0秒の位置にばっちり合わせておく。

針をはめたらムーブメントに刺さっている固定用のピンを抜き、電池を入れると初期化開始。一旦針がぐるぐる回って0時0分0秒の位置に合い、その後電波を受信して、現在時刻まで針が進む。

完成して時間合わせ中。

やっぱりちょっと柄がガチャガチャしているが、まあまあきれいかな。

こんな感じで出来上がり。

これでようやく寝室に時計が付きました(笑)。


目次ホーム