冷却効果の改善努力

2005/11/1
1.はじめに

Giga Designs G-Celerator Dual 1.4GHz を取り付けてからずっとサイドパネルを開けて動作させている。
とりあえず動作には問題無いのだが、見かけが不細工なのと、時折子供が色々な物をパネルの隙間から入れてくれるのに困る。
そこでちょっと手が空いたのもあり、以前から考えていた、使えないスピーカーを取り去って排気ファンを取り付ける計画を実行してみる事にする。

 
2.スピーカーを外してフードを付ける

何はともあれ、まずはスピーカを外す所からはじめないといけない。

まずはスピーカーカバーの2つの爪を押さえながらカバーを取り外す。

次にスピーカーユニット両側のネジを外し、ユニットを取り外す。
スピーカーケーブルがケーブル押さえの下を通ってメインボードのコネクタに刺さっているので、コネクタを抜き、ケーブル押さえの端をちょっと広げて抜く。
これでユニットの取り外し完了。

ファン1号機。

ただ単に筐体内の空気を吐き出す様に作ったもの。
熱風は吐き出されていたが、CPU温度は下がらず。

ファン2号機。

CPUの近くの空気を吸い出すべく、ガイドを付けたもの。

しかしCPU温度は変わらず。

ファン3号機。

ガイドを大きくし、後部から吸気してヒートシンクに当たった空気を直接吸い出す様にしたもの。

しかしCPU温度は変わらず。

 
3.考察

元々ついているCPUファンから吸い込まれてCPUを冷却した後の熱風をスムーズに排気する事で冷却効率を上げようと、色々とフードの形状を変えて試してみたのだが、どうやっても温度は下がらなかった。

また筐体内の空気を吐き出すのは無く、逆に冷たい空気を吸い込んで、このフードを通してヒートシンクに当てて冷却し、元々のCPUファンと12cmのケースファンを排気方向にして空気を吐き出す事も試してみたが、同じく全く温度を下げる事ができなかった。

どちらの方法でも吐き出される空気は十分に熱気を帯びているのだが、サイドパネルを閉めている時と開けている時とではファンから吐き出される空気の流量が大きく変化し、サイドパネルを閉めた状態では極端に風量が落ちる。

これらの事から考えると、元々この QuickSilver は筐体内を出入りする空気の流量が非常に少なく、空気を吸い込んでもそれが上手く出て行かずに熱気が溜り、また空気を吸い出しても十分に吸い込めずに熱気が溜るという状態になっているようである。

 
4.結論

結論として、この QuickSilver 867MHz の筐体には空気が出入りするための十分な隙間が無いという事である。
解決策としては空気が十分に通る様に筐体に穴をあける(CPUファン後部のパンチメタルをくりぬいて スムーズに空気が入る様にし、筐体上部に穴をあけ、ファンを取り付けてスムーズに熱気を吸い出せる様にする等)か、サイドパネルを開けて十分な流入口、もしくは排出口を確保するかである。

要は「今のままサイドパネルを開けておく」のが一番という事ですねぇ。


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