メモリの増設

2004/6/27

1.はじめに

元々 160MByte のメモリを搭載しており、MacOS 8.x, 9.x で使うには十分だと思って購入したが、さすがに MacOS X になると、辛くなってきた。システムを立ち上げてメールを見る程度ならよいが、そこから Safari を起動するとほとんど空きメモリがなくなってしまい、アプリケーションの切り替えにも時間がかかるようになってしまった。

そこでメモリの増設であるが、我が家の Wallstreet には元々の 32MByte のメモリ(CPUボード裏面)に 128MByte のメモリ(CPUボード表面)が増設された 160MByte の構成となっており、かつ 128MByte は背の高いタイプのため、裏面に移動させる事は出来ない。
そのため CPU ボードの裏面に装着できるタイプのメモリ(1inch 〜1.5inch の高さ)が必要であるが、安い通販のメモリはサイズの情報が無く、また指定も出来無いために、結局ちょっと高めだが、確実なものを選ぶ事にする。

 

2.必要な物

PC100-256MB-CL2 144Pin SDRAM SO-DIMM

VERTEX MEMORY : PowerBook G3 用のメモリの最安値販売店だった。送料込みなのがうれしい。

PC-Success  : PC-100 144Pin の最安値店だったが、サイズもタイプも PB に使えるかどうかも分からなかったのでパスした。

 

4.ではやってみよう

まずはばらしである。

最初にマシンをシャットダウンし、左右のベイに装着されている装置(うちはCDとバッテリー)を取り外す。
PCMCIA カードは、特に邪魔にならなければ抜かずともOK。(というか、ただ単に抜き忘れたのだが、再度立ち上げて抜くのが面倒であっただけ)
   
ベイの中に手を入れ、パームレストの裏にある、キーボードを止めているロックを、左右とも手前にずらして外す。
   
ロックを外すとキーボードの手前が浮き上がるので、そのままちょっと手前に引いて、奥(ディスプレイ側)に刺さっている爪の部分を抜き、手前にキーボードをひっくり返す。
   
ヒートシンクの2カ所のプラスねじを外し、取っ手を持って引き上げてヒートシンクを外す。
   

上部のメモリを取り替えるのなら、この状態でメモリを抜いて差し替えればいいのだが、今回は裏のメモリを取り替えるのでCPUボードを外す必要がある。


ハードティスクマウンタのねじを緩め(ねじは外れない)引っかけの部分を上に引っ張ってコネクタを外し、ハードティスクを取り外す。
取り付ける時は、まず上から押さえてコネクタをはめ、それからねじで固定する。

   
CPUボードを外す前に、上部のメモリボードを外す。
写真の矢印の部分のロックを外側に引っ張って緩めるとメモリボードがぴょこっと起き上がるので、起き上がった所をそっと抜く。
はめる時にはメモリボードとスロットの切り欠きを合わせて挿入し、上から押さえてロックできっちりと固定する。
   

CPUボードをコネクタから抜き、傷つけないように取り外す。
コネクタから抜く時はティースプーンなんか使うと楽である。フォークやナイフ、マイナスドライバは基盤を傷つける恐れがあるので使わない事。
CPUボードの左側にに、爪と切り欠きが合う部分があるので、少しずつずらせながら、傷つけないようにCPUボードを抜く。
逆にはめる時にはその切り欠きと爪をきっちり合わせてはめ込んだ後、上から押さえてコネクタを押し込む。

   

CPUボードを裏返すと、表面と同じようにメモリボードが刺さっている。(写真は交換後の 256MByte の物)表面と違ってメモリスロットからCPUボードの端までの長さが少ないため、背の低いタイプのメモリボードしか使えない事が分かる。
これも表面と同じように、メモリボードを固定しているロックを左右に広げて外すとメモリボードが起き上がってくるので、そっと取り外す。この際、表面と違ってロックがプラスチックであるので、無理矢理に広げて折らないように気をつける事。折ってしまうと一巻の終わり。裏面のメモリスロットをあきらめるか、中古のCPUボードを探すしかなくなってしまう。

古いメモリを外したなら、新しいメモリボードを同じように(切り欠きの部分を合わせて)スロットに挿入し、上から押さえて左右のロックをきちっとはめる。
後は逆の手順で組み上げるだけである。

 

5.トラブルシュート


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