PowerMac G3 B&W (Yosemite) の組み立て

2004/6/19

1.はじめに

弟に仕事に使う(といってもメール程度だが)Macintosh がもう一台欲しい(もちろん中古)と頼まれ、色々とショップを探すがどうもタマ不足である。現在使っているのが iMac DV/400MHz なので、それと同等のと頼まれるが、中々予算内では見つからず、結局ヤフオクで PowerMac G3 B&W 400MHz を手に入れる(ディスプレイは手持ちがあったので)。

で、届いた物を見て、動かしてちょっとびっくり。値段が値段なのであまり文句は言えないが、相当悪い環境で使われていたらしく、ポリカーボネートの筐体の内側は黒いススのような汚れが付いていて「G3」の文字が透けて見えないし、電源を入れてファンが回り始めるなり、ものすごいタバコの臭いである。

いくら何でもこのままでは Yosemite 君がかわいそうだなぁ(かわいそうなのは弟じゃないのか?)と思い、喜々として分解清掃を行う事にした。

本当はばらしの時点から写真を撮れば良かったのだが、残念ながら忘れていたため、組み上げる際の手順を以下に説明する。(ばらす人は逆に見てね)

 

2.必要な物

a)ハードウェア:

・PowerMac G3 B&W (Yosemite) 当たり前か
・ぞうきん(今回の場合、これが一番大事)
・下記の工具

  • 六角レンチ
  • プラスドライバ
  • ペンチまたは 小さなスパナ

 

b)ソフトウェア:

気合いと根性

 

4.ではやってみよう

ばらして奇麗に清掃の終わった状態の PowerMac G3 B&W。これだけのパーツで構成されている。
汚れは透明パーツの裏、金属筐体に薄くこびり付いていたが、ぞうきんでごしごしこする事でとれた。

   
扉と反対側のカバーの取り付け。
カバーの爪と筐体の穴を合わせて押し込むだけだが、写真のように立たせた状態だと位置がずれてやりにくい。
ちなみに外す時は、ファンの左上の裏あたりに爪があるので、器用に手を入れて作業する必要がある。
トップカバーの取り付け。
左右に3カ所ずつ引っかかるようになっている爪があるので、穴にはめた後、後方にずらせて固定する。
   
後部パネルの装着。
盗難防止のロックを取り付ける部分(?)をパネルの穴にはめ、各爪と穴を合わせてぱちぱちとはめ込む。最後にねじを3カ所止めて完了。ねじは電源ユニットを固定するためにも使われているので、電源ユニットだけぶらぶらしないように気をつける。
   
フロントパネルのはめ込みは、爪と穴を合わせて押し込むだけである。
この PowerMac は扱いが悪かったらしく、爪が2カ所折れていた。
扉側のパネルのはめ込みも反対側と同じで、爪と穴を合わせて押し込むだけである。
本当はその後、取っ手の裏の部分をねじで固定するのだが、どう扱われていた物か、ねじを止める部分が2カ所ともぼろぼろに割れていた。
   
パネルをはめた後は、ねじで固定する事を忘れずに。(反対側もね)
奇麗に掃除した後なので、「G3」の文字が美しく透けている。
底面のパネルの取り付け。
実際の固定は足によって行うので、ここでは4カ所の溝と爪の位置を合わせて置くだけである。左右の違いがあるので気をつける事。上の写真のように、扉側(右)には切り欠きがある。
   
足の取り付け。
取っ手と違って平らになっている部分があるのに気をつける事。取り付けたらきっちりとネジ止めする。
取っ手の取り付け。
足と違って平らになっている部分が無いのに気をつける事。取り付けたらきっちりとネジ止めする。
   
扉をロックするパネルの取り付け。
上の写真のように位置合わせし、スライドさせてはめ込んだ後、ねじ止めする。本来なら取っ手の裏側にあたる部分にあるねじもとめるのだが、カバー側の台座がぼろぼろに欠けており、とめるにとめられなかったのは前述の通り。(どうも無理矢理にばらすか、むちゃくちゃに組み上げた痕跡があちらこちらにある)
   
端子パネルのはめ込みとねじ止め。
   
この Yosemite には元々 CD ドライブが付いていたのだが、手元に古いスーパードライブがあったので、乗せかえる事にした。
G3なので取り付けても iDVD で書き込みできないのだが、まあ、少なくとも CD-R として使えるし。
   
CDドライブの代わりにスーパドライブをドライブベイに取り付け、スライドさせながらはめ込む。奥まで挿入したなら、ねじ2本で固定する。奥まで挿入してしまう前に電源とIDEケーブルをはめておく方が作業は楽である。
   
ドライブベイのカバーをはめ込む。
正面向かって左側の爪を引っかけ、右側の爪を折らないように挿入する。
   
マザーボードを取り付け、ネジ止めする。ヒートシンクのアース線をねじにかますのを忘れないように。 信号ケーブルと電源ケーブルを差し込む。
   

FireWire ボードを取り付けて、ねじ止めする。

また各種拡張ボードを取り付け、ねじ止めする。

このマシンはSCSIモデルだったので、拡張スロットのSCSIカードからケーブルが1本のびている。

   
完成。
最初の状態の写真が無いので比較できないが、薄黒く汚れて「G3」の文字が判読しにくかった物が、すっきりと見えるようになった。また取っ手や天板部分の内側の汚れも無くなり、まるで新品同様(ウソ)。
   

左は余った物である。

CDドライブは取り替えたから良いとして、ねじ2本は、本来なら取っ手の裏に取り付けて、取っ手がぐらつかずにきちんとロックを外せるようにする物である。
ちょっとひびが入っているぐらいなら、瞬着等で直したのだが、ぼろぼろになって欠片すら揃わない状態ではどうしようもなかった。


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