日立 Wooo P46-XP05 2011/6/19
 
1.はじめに

後一月ほどで、とうとうアナログ放送が終わってしまう。
家のTVは11年前に買ったソニーのトリニトロン。フラットワイドで走査線が倍密度の、きめ細かい表示のできる奴。
勿論アナログなので7月以降は使えず、そのためにと思って何年か前に東芝の HDD 内蔵 DVD レコーダー(VARDIA RD-S300)を買っていたのだが、これがだいぶ前から調子が悪く、DVD が読めずにすぐ吐き出すと思っていたら、そのうちにトレーがでっぱなしで閉まらなくなってしまった。

加えてメインのリモコンが壊れ(2回目)、修理代を調べると、合わせて数万の単位で飛んでいきそうな感じである。

直そうかとも思ったけど、この VARDIA は遅い、分かりづらいという機械自体の使い勝手の悪さに加え、指定したのと違うものがDVDにムーブされたあげくにマスターが消える等トラブルに悩まされたのもあって、家族全員、もうあまり使いたく無いという空気。

なので修理はせずに、ボーナスが出たらパナの DIGA に買い換えようと思っていた。

で、機種の物色をしながらボーナス待ちという状態だったのだが、ふと聞こえてきた「薄型TVが売れずに大幅値下がりしている」の声が気になって、何気に調べてみると、なんとまぁ、買うならこれだなと思っていた日立の録画機能付きプラズマTVが、型落ちながら10万円を切っている。

狙っていた DVD レコーダーの値段が6万前後。後3、4万出してTV買替えは微妙だなあと思って暫く考えているうちに価格がどんどん下がって来て、とうとう9万円を切ってきた。

ここで急遽、TVの買替え検討が始まるのであった。

 
2.機種選定

DVDレコーダーを買い替えるのなら、送料や延長保証を入れて、予算は7万弱。

機能的には2番組同時の長時間録画と使い易いインタフェースが必須(東芝はこの時点で落選)。

ただ、DVD レコーダとアナログ TV の組み合わせのネックは、普通にテレビ番組を見たい場合にでも、TVとレコーダーの双方を操作しないといけない事。そして、TVの画質(解像度)が低く、最近の TV 番組の細かく表示される文字や、レコーダ予約時の細かい番組表の表示が難しいこと。

東芝を NG とした時点で、候補はパナソニックの DIGA シリーズ。

TVを買い替えるのなら、送料や延長保証を入れて、価格は9万強。

こちらも2番組同時録画は当然として、録画機能付 TV でプラズマと考えると、必然的に日立の Wooo に決定(笑)。

何故プラズマかって? 液晶のぱっとしたきれいさは好きなんだけど、あのギラギラ感と動画解像度の低さ(動画のぶれ)がどうにも好きになれない。というか、画面のブレや、頭を動かした時に画面がぶれて見えると軽く酔ってしまうのというのが理由の一つ。

で、 Wooo プラズマ 46 インチが送料、延長保証料を含めて9万ちょっと。

型遅れなので型遅れなので長時間録画は片方のみ。また DVD の録再は当然無いが、3チューナー内蔵で、DLNA サーバとクライアントの機能を持っている。また操作性も悪く無いとの評判。

色々考えた結果、DVD(Blu-ray) への直接書き出しは出来ないものの、TVとレコーダーの機能がシームレスに使える事、またTVの基本性能が大幅に上がり、フルハイビジョンの画質が手にはいることがアドバンテージと考えて、レコーダーじゃなく、 TV を買替える事にした。

まあ要は、「新しいテレビ」が欲しくなったんですね(笑)

 
3.買ってきました

で、新しいTV到着。

飛脚のおじさんは巨大な箱を軽々と持ち上げて家に入れてくれたけど、玄関に置かれた大きな箱を見つめてかみさんと二人、しばしば無言(笑)

確かに大きいものの、重量は30Kgと比較的軽く、かみさんと協力して台座にはめ込み、TV台に乗せるのはそれほど苦労なく。

幅は測った通りにぴったり。

左右1cm程の余裕を持ってきれいに収まった。

最初はサラウンドのフロントスピーカーを下に置こうと思ったんだけど、左にスピーカーを置くとリモコンの受光部を塞いでしまう事が判明。

という訳で、上にもう1枚棚板を追加してスピーカーは上部へ。

棚板とTVとの隙間は1cm程度。

もうなんかあつらえた様にぴったりサイズでちょっとびっくり状態。

 
4.評価

アンテナ線を繋いで電源を入れたら自動的に初期セットアップが始まり、難なく見られる様になってしまった。

でも、よくある「初めにお読みください」とか「簡単セットアップ」とかの小誌が無く、見難い黄色い紙が1枚入っていただけで、これはユーザに優しいのか優しく無いのか、とても微妙な感じ。

で、何はともあれ46インチは巨大。またフルハイビジョンはきれい。

初期状態では大分派手目な画質になっていたので、色々と落として調整したけど、このしっとりとした画面の感じはさすがにプラズマだわ。

動きのある場面でのブレも無いし、顔を動かしても画面がぶれる感じも無い。

リモコンもよく練られていて、ちょっと外している感じがする部分はあるものの、一般ユーザに使い易くまとめられている。

この辺り、ひたすら高機能をまとめて詰め込もうとしている VARDIA のリモコンとは一線を画している感じ。

ただ、ちょっとだけ難点を上げれば、録画番組の一覧表示周りの操作がもたつくのがちょっと使いづらい。

あとはやっぱり DVD への書き出し機能が無い事かな。

DIGA と組み合わせれば Blu-ray への書き出しも出来るんだけど、中級機以上しかダメなので、6万と言った価格になってくる。

外付けの書き出し機を作ってくれとは言わないけど、せめて実売2万前後の下位機種での書き出しをサポートして欲しいなぁ。