白くまくん 2020/8/5
 
1.はじめに

シューッと音を立ててエアコンが壊れた。それももう2年近く前に壊れた。

このエアコンは家を建てた時にハウスメーカで入れた奴で、ナショナル(現パナソニック)製の、200V 冷房 5.0kw の奴。

本当は日立製を入れたかったんだけど、ハウスメーカではナショナルしか入らず。と言って施主手配だと、住宅ローンにエアコン代を含める事が出来ないので、仕方なく選択した機種だったのよね。

ところがこのエアコン、起動すると「においま洗浄」とか言うのが始まって、全然風が吹き出さない。
風が出たと思ったら、今度は轟々と冷たい風が下に〔なぜ下?)吹き出して寒い寒い。

温度調整も下手で、ギンギンに寒くなってきたと思ったらピタッと風が止み、暑くてたまらなくなった頃に、また轟々と冷風を吹き出す。

温度を1度上げると耐えられないぐらいに暑くなり、1度下げるとセータが欲しいぐらいに寒くなるという、何かもう、壊れてるんじゃ無いかと思うようなアホさ。

おまけに、除湿運転中に冷房に切り替えるとおかしくなり、出ているのか出ていないのか分からないぐらいの微風が吹き出している状態が延々と続いていつまで経っても冷風が出ず、一旦OFFにして、運転モードを冷房に切り替えてONにしないといけない。

等々、このエアコンに関しては、ほぼ不満しか無かった感じ。

でもまぁ、エアコンが無いのは苦しいので、修理に来て貰ったんだけど、熱交換器のパイプに穴が開いているそうで、部品代やら工賃やらで7万なにがし以上掛かるとか。

それだともう安いエアコンが1台買えるし、このエアコンをそこまでお金掛けて直すのは気が進まないので、修理よりも買い換えを決意。

 
 
2.兎に角パナは買わない

で、上で愚痴った使い勝手の悪さも理由なんだけど、絶対にパナソニック製は買わないと心に決めたのは、これが理由。

熱交換器の枠に鉄板が使われていて、結露で錆びてボロボロ。

水分と銅だけなら良いんだけど、そこに鉄が接触する為、電食〔ガルバニック腐食〕で銅管に穴が開いて、冷媒が噴き出したと思われる。

コストダウンなのか何かは知らないけど、誰だよ、こんな設計した奴は (--#

ちなみに、これより古い日立のエアコンは、この部分はプラスチックになってるぞ。

それはさておき、取りあえず近くの家電量販店に行ったのだが、ホントにまぁ、同じ様なエアコンがずらずら並んでいてよく分からない。ってか、見るのすら面倒になって来るので、さっさと店員さん捕まえて話を聞いた。

そこで、うちは工事面に問題があるのが分かった。

うちは壁の中を通っている隠蔽配管。
一般的な、壁に穴を開けて配管を外に出している設置方法なら、配管も総取り替えするので問題ないんだけど、隠蔽配管の場合、配管を再利用する為の洗浄作業が必要になり、またパイプの口径や長さによっては取り付けられない場合が出てくるそうで。

で、その洗浄作業が3万円 (--; それだけで小さなエアコンが買えそうやん。

んで、新規設置じゃ無いので今あるエアコンの撤去費用やら色々掛かり、工事代だけで10万程度考えてくれと言われて撃沈。持ち帰り検討。

 
3.やっと買う

それから和室の小さなエアコンとサーキュレータで凌いで早2年、子供等の受験も終わり、財布に余裕が出てきたので、やっとエアコンを買い換える事にした。

店員さんは、売れ筋はダイキン、パナソニック。安いのなら三菱、シャープはお好きならどうぞ、東芝は、昔は安いのが売りだったけど、今はあえて選ぶ理由は無く、日立は他社に比べてちょっと割高、って感じ。
友達等は、換気機能がついてるダイキン一択とか、安い三菱がベストとか、皆適当(笑)

まぁ、少なくともパナは無いし、ダイキンで換気機能がついてるのはハイグレードだけだし〔そもそもうちは隠蔽配管なので、追加の配管を通せない〕。三菱はキョンキョンのCM〔古っ!)ぐらいしか惹かれる物は無いし。
(ちなみに、三菱電機製が「霧ヶ峰」で、三菱重工製が「ビーバーエアコン」なのね)

自分的には、結婚した時に買った日立の白くまくんが未だに問題なく動いているし、こいつの冷え方や使い勝手が良いので、もうほぼ白くまくん一択。

ゴテゴテついた上位機種を買う気は無いので、ベースグレードの RAS-D40K2 の量販店用モデルをチョイス。
他社の同等モデルよりも高めだけど、このグレードでステンメッシュフィルタとか、凍結洗浄を搭載しているので、それほど割高感はないし(と、自分に言い聞かせる〕。こいつが 128,000円。

問題は交換工事で、通常の新規工事ならエアコン代に工事費はほぼほぼ入ってるんだけど、うちは交換だし隠蔽だしで色々掛かる。

配管も、太い方が20畳クラスに使う4分(12.7mm)というものが入っているそうで、それを3分(9.52mm)に変換するアダプタが必要だそうだし。

隠蔽配管工事費: ¥8,800
配管洗浄: ¥33,000
配管口径変換: ¥8,800
旧エアコン取り外し料金: ¥6,600
旧エアコンリサイクル関係費用: ¥3,330
工事費合計: ¥60,530

はい、おめでとう、本体価格と合わせて20万コース (T^T)

 
4.工事

エアコンの注文を 6/13〔土〕にして、工事確認が2週間近く先の 6/26〔金〕。工事日が、これまた1週間以上先の 7/6〔月〕だったんだけど、今年は雨続きで、この日も雨で工事日延期。
これまた工事日が2週間近く先の 7/17〔金〕で、予報は雨だったり曇りだったりコロコロ変化したけど、当日はなんとか工事決行。

というわけで、先ずは室外機を外して配管洗浄。

ボンベは窒素ガスで、配管に洗浄液を入れて暫く循環させた後、窒素ガスを吹き込んで、洗浄液を完全に排出させるそうだ。

そして室内機を取り外して新しいのを設置して、室内機を取り付けて工事完了。

配管の変換アダプタを噛ませたり、銅パイプの長さを調整して曲げたりと、なんか大変だったみたい。

ところが、さて動作テストとなったところで動かない。

コンセントを挿した時に蓋開いて閉じるという初期動作が始まらないので変だなぁと思ってたら、工事の兄ちゃん首捻りながらコンセントにテスター突っ込んだり室外機へのコントロール線を刺し直したり。

そのうちになんか動き出したけど、兄ちゃん「いや、パチパチと音がするからおかしい」。

覗き込んで見ると、なんか奥の方で火花が飛んでるし、懐中電灯で照らしてみると、あかん、コネクタがまともに刺さってなくて、前後が接触して火花散ってる。

これは完全に初期不良 (--;

天気の所為とは言え、工事延長で1ヶ月近く掛かった挙げ句の初期不良というのもあって、次の工事は次週半ばの 7/22〔水〕。

最初は総取り替えとか言ってたけど、結局室内機の交換とガスの入れ替えのみで、それでも結構時間掛かって工事終了。

今度は初期動作も問題なく、正常に動作。

挿し方が変だった電源コネクタも、今度のは綺麗に刺さってる。

 
5.使い勝手

もう、前のエアコンに比べて全違う。さっさと立ち上がるし、とにかく冷え方が全然違う。

前の様にゴーゴーと冷たい風が吹き出す事は無く、サラッとした涼しい風がサーッと出てきて、いつの間にか部屋の中が冷えているって感じ。

温度調節も上手で、何カ所かに温度計を設置してるけど(ってか、温度計付きの時計とかがあるので〕26度に設定すれば、大体その温度で部屋中が保たれている。

いやぁ〜、世代の差なのかメーカーの差なのか、ここまで違うのにはちょっと感動。白くまくん、偉いっ!