ハンチング対策
 
1.はじめに

暫く前から、アイドリングが時折不安定。

エンジンを冷間始動すると、大体1,000回転で暫くエンジンを暖めて、それから2段階ぐらいで落ちて、700〜800回転ぐらい(メータ読み)にアイドリングが落ち着く。(仕様は 850 ± 100 rpm だそうだ)

しかし、落ち着いた後に、時折600回転ぐらいまで落ちて、ブルブルっと震えた後に、750ぐらいまで戻るというのを繰り返すという現象がでる。
また、エンジンが冷えている時だけじゃ無く、信号待ちとかでも出る。

スロットルボディかと思って掃除してみたけど変わらず。車検の際に調べて貰ったけど、特にコンピュータにエラーは残っておらず。

スロットルボディの洗浄とプラグの交換を勧められたけど、その辺りは自分で出来るのでお断りした。

ってか、以前にスロットルボディの洗浄をお願いしたら、そんなメニューは無く、吸気系のメンテナンスパッケージになるって断ってきたやん、あんたら。

車検から戻ってきて、取りあえずプラグを外して確認。焼けは綺麗なんだけど、接地側の電極が結構斜めに減ってるし、中心電極も斜めに減ってる奴が居る。また、ギャップもちょっと広め。

プラグを磨いて簡単にギャップ調整して戻してみたら、ちょっとマシな様な気もしない事が無いので、前に替えてから2万キロ走ってるし、電極も減ってきてるので、プラグを替えてしまう事にした。

 
2.交換

純正プラグは NGK の LZKR6AI-10G という奴なんだけど、ディーラ専用で市販されてないらしい。

なので、同じ NGK の LKR6ARX-P を購入。

両貴金属タイプで、中心電極がルテニウム、接地電極が白金だそうだ。

3本買って4千円行かず、純正プラグをディーラで交換して貰う金額の半分程度で買えてしまった。

こんな感じ。

接地電極からちょこんと飛び出しているのが白金部分。

   
3.感想

まずは、エンジンが静かになったのと、吹け上がりが滑らかになった気がする。
それがこのプラグに替えたからか、単に新しいプラグに替えたからかはわからんけど。

だが、アイドリングに関しては変わった感じがしない。
アクセルを開いている時には問題ない。信号待ちや駐車時に、エンジンの回転がアイドリングまで落ちた後に発生するので、プラグやイグニッションなどのハードウェアそのものじゃ無く、ECU のアイドリング制御関係の感じがしてきた。

もしかしたらO2センサーやエアフローセンサーが汚れたり劣化したりして、ECU が正しく状態を把握できてないんじゃ無いだろうか。

一度O2センサーを掃除してみるか。

 
4.センサー掃除

と言う訳で、先ずは前段のO2センサーの掃除。

スパナかメガネで外れるだろうと思ったら大間違い。
まず 22mm とデカいので、スパナが無い。あっても入る隙間と動かす隙間が無い。
メガネに至っては、コネクタが大きすぎてメガネを通らない。

と言う訳で、アストロで専用のソケットを買ってきて外したんだけど、これまた焼き締まって固く、ラスペネ噴いて一晩置いてはずした。

ネットでは煤で真っ黒という写真をよく見るんだけど、見た感じはそんなに状態は悪くない、ってか拍子抜けする程綺麗。

エンジンクリーナを噴き掛けて真鍮ブラシで磨き、パーツクリーナで洗って清掃完了。

締め付けトルクは50Nmだけど、手元にあったのが 4.5kgf までの物だったので、4.5kg でカチッと言わせてから、もう少し締め込む。

これで一度エンジンを掛けて走行したけど、微妙。

なので後段のO2センサーも掃除。

センサー自体は上から見えてるんだけど、工具は入らない。
コネクタを外して、後は下から作業。

こいつがまた固い。

ラスペネ噴いて一晩置いたけど、ラチェットでは歯が立たず、エクステンションバーをソケットに付けて外した。

ちなみに、前段後段とも同じセンサーだった。

こちらもそんなに状態が悪い気がしない。

前段と同じ様にエンジンクリーナと真鍮ブラシとパーツクリーナで掃除して、気休め程度だけど、囓り止めにカッパーグリスを塗って戻す。

 
5.結果

よくわからん。

アイドリングが落ち着いてから、タコメータの針が 750のメモリを境にピッと上がったり下がったりするんだけど、なんかこれ、ステッピングモータの刻みが荒く、丁度四捨五入の回転数辺りにいて、針が上がったり下がったりしてしまってるんじゃ無いだろう買って気がしてきた。

エンジンの回転がスコッと落ちてブルブル震えると言うのは、やっぱりでる。
アイドリング時よりも、クラッチ踏んでアクセルを放して惰性走行を始めた時とかに出る。
ECU がエンジンブレーキ掛けようとしてる?

まぁ、困ってる訳じゃ無いので、暫くこれで様子を見る。

これ以外の原因となると、流量センサーかインジェクタかイグニションコイルか、カムセンサーか、排ガス循環とかのパイプ周りか、はたまたスロットルセンサーかバッテリーの電圧低下か。
なんかエラーが出てくれないとわからんなぁ。

 
6.センサー交換

なんかもう良く分からんけど、取りあえず前段のO2センサを替えてみた。

最初は中華品にしてみたけど、ヒータのエラーが出るのでゴミ箱行き。

MAGNETI MARELLI の物に交換してエラーは出なくなったけど、ハンチングは変わらない。

次は MAP センサの交換。

右が元の VALEO 製。左が新しく買った TRISCAN 製。

真ん中に飛び出ているのが MAP (吸気圧)センサだと思ってたんだけど、TRISCAN のを見ると、どう見てもサーミスタ(温度センサ)。

どうやら吸気圧センサーは筐体内にあって、飛び出している部分は温度センサー。二つのセンサーのハイブリッドの様だ。

交換したけど、ん〜っ、ハンチングは治まらない。

ただ、O2 センサーと MAP センサーを替えてから、ほんの少しだけマシになった感じ。