カーナビを交換
 
1.はじめに

うちの車には社外の取り付けキットを使って、パイオニアの楽ナビを入れている。

最初は純正オプションのパナのナビを付けてもらおうとしたんだけど、車載ディスプレイ側が対応して無くてダメ。
仕方が無いので、社外の取り付けキットを使って楽ナビを取り付けた。ついでにナビ連動のドラレコも取付け。

地図も何回か更新して長年使ってきたけど、更新が面倒だし高額だし、CDは聞かないしTVもDVDも見ないし、なにかiPhoneと接続して radiko を聴くだけになってきたし。

加えて、バイクでディスプレイオーディオを使い始めてから、もうこれで十分というか、これが良いなと思い始めたのよね。

そして、Amazon のタイムセールでちょっと安くなってるのを見かけて、ボーナスも出た事だし、この位の値段なら良いかと思って買っちゃった。

ATOTO のベーシックモデルの、A5 Lite (A5LG2A7T)

 
2.取付け

先ずはカーナビ連動型ドラレコの取り外し。

カーナビ側で操作できるのが売りなんだけど、操作性が非常に悪いし、今時フロント録画のみだし。ミラー型前後ドラレコをメインに使っているのもあって、残していても邪魔になるだけ。

これが意外とハーネスも多く、複雑に取り付けてあり、外すのが面倒。

シフトノブを外してセンタトンネルのカバーを外し、エアコンの操作パネルからセンタコンソールを上まで外して、グローブボックスやらAピラーのカバーも外して、運転席の足下からルームミラーの所まで這っているハーネスを抜いていく。

大変だったのはアース線で、グローブボックス裏のフレームの裏のネジに共締めされていて、普通の長さのドライバでは入らないので、短いトルクスドライバを探し出してなんとか外す。

やっと外れた。

たかがドラレコと思えない配線の量だ。

ナビの取り外しは隠されているGPSアンテナがキモだろうなと思ってたんだけど、奥に貼り付けてあっただけで、あっさりと取り外せた。

それよりも、後日外したんだけど、TVアンテナの配線が長く、丁寧に纏めて狭い中に押し込んであったのを外すのが大変。

後は、楽ナビのハーネスのギボシを外して、ATOTO のハーネスに差し替えていくだけ。リバース信号以外同じ色なので、ほとんど悩む事なく差し替え完了。アースだけは、ATOTO は丸端子になっていていたので、ハーネスのアースギボシに接続できるように加工する。

そして難なく起動。

CarPlayも難なく接続完了。(と、思っていた時代もありました)

CarPlayは ZDLink5 というアプリが自動起動して接続される。

いつの間にか、radiko が CarPlay に正式対応してるぞ。

ちゃんとCarPlayの画面にもradikoアプリのアイコンが表示されたし、操作もできる。
ただ、CarPlay側で起動させる事は不可能で、iPhone側でちゃんと起動した物が操作できるという感じ。

なので、オートメーションとGoogleアシスタンスを組み合わせて、CarPlayに接続されたら、radikoを起動して選局するというスクリプトを実行させるように仕込む。

ZDLink5 の設定で、CarPlayを右ハンドル用に切り替えられる。

バイクの時は左手操作が多いので、左ハンドル用にした方が楽だけど、車だと右設定の方が使い易いかな。

ホーム画面は複数切り替えられるけど、どれもイマイチな感じなので、noba launcher を入れてカスタマイズしてみた。
けれども、これもイマイチ。
そもそも CarPlay として使うのがメインなので、ホーム画面はあまり凝らなくて良い気がする。

 
3.いきなりトラブル

バックカメラも問題なく表示されてたんだけど、2日目にちょっと怪しくなり、3日目に全く表示されなくなった。

初期不良で一式交換だろうと思ってサポートに連絡したら、これが丁重ではあるんだけど、対応したカメラを使ってるのかRCAケーブルに問題は無いのか写真送れ等々、通り一辺倒のやりとりがダラダラと続く。

いや、最初に取り付けた時は映っていたと説明してるし、映像入力に接続して表示されてるんだから、対応したカメラでケーブルも大丈夫だと考えるのが普通だろう。さっさと交換してよ。とか思いながら、言われた通りに確認していたら、一瞬映像が出た。

これを伝えたら、間違いなく(喜んで)「ケーブルが問題です」と言ってくるだろうなと思ったら、一応コネクタ周りも含めて写真を送ってくれと連絡が来て、送った後、案の定、ケーブルだと思われますので発送手配しました、と回答が来た(笑)

交換したら、見事に映った。

ケーブルを差し替えるときに気づいたんだけど、新しいケーブルは前のケーブルに比べて、本体側もカメラ側も、固くしっかり刺さる。

 
4.CarPlayがまともに繋がらない

そして、こいつが一番の問題で、CarPlayの接続がものすごく不安定。

本体の起動後、ZLINK5 というアプリが起動して CarPlay 接続を行うんだけど、スパッと繋がることもあれば、数回接続リトライを行ってようやくつながったり、延々リトライを繰り返して全く繋がらなかったり。

アプリを終了させて再度開いてもダメ、リセットボタンでリセットしてもダメ、本体の電源を入れ直したら繋がる事があるので、電源スイッチを付けてみたけど、上手く行ったり上手く行かなかったり。打つ手がなくなって、出荷状態に戻してみたけど、やっぱり同じ状態。

サポートに聞いたら、iPhone の Wi-Fi と Bluetooth の再設定と言われたけど、そんなの何回もやってるし、メニューからリブート掛ける方法を教えてもらったけど、やっぱり同じ様な状態。

これはもう、不細工だけど有線接続しかないかなぁ、そしてそのうちに KENWOOD か PIONEER に買い換えるかと思ってた所に、サポートから Wi-Fi を 2.4GHz に換えたら安定するかも、と連絡が入った。

ちょっと期待して設定を変更してみたら、見事に問題解決。

これで漸くまともに使えるよ。

ちなみに、この設定がものすごく深い階層にある。

  1. 設定アプリ→ネットワークとインターネット
  2. アクセスポイントとテザリング
  3. Wi-Fiアクセスポイント
  4. 詳細設定
  5. AP帯域幅

これで使用する周波数帯の設定ダイアログが出る。
デフォルトは「5.0GHz帯」になっているので、このチェックボックスを消して「2.4GHz帯」にチェックを入れる。

 
5.カメラも交換

カメラの映像が映らなかったときに、問題切り分けのために新しいカメラを買った。
そして、ただ単に買うだけなのは勿体ないし、今まで使ってたカメラはガイドラインが消せなかったので、交換しようと思ってガイドラインを消せるカメラを買ったのよね。

ディスプレイオーディオも問題無く動作するようになったので、じゃぁと思ってそのカメラに交換したら、これがまぁびっくり。ものすごい魚眼レンズ。

これで画角140°?いや、元の 160°と書いてあったカメラよりも、断然画角が広いぞwww

いくら何でもこれは使えんなぁと思って、早々に新しいカメラを注文した。

今度のはまとも。

デフォルトはCVBS(コンポジット信号)で32万画素ぐらいかなぁ。線を切るとAHD(アナログハイビジョン)になって、100万画素ぐらい。

 
6.まとめ

暫く使ってきて、動作は安定しているし、機能的には必要十分でほぼほぼ満足。
使い勝手や機能面で不満に思うのは、ほとんどが各アプリのCarPlay対応レベルに寄るものだ。

基本的にカーナビ(COCCHi)とラジオ(radiko)としてしか使ってないけど、当初このCOCCHiがiPhone本体かCarPlay側のどちらか一方でしか操作できず、予めiPhoneでルート設定して案内を開始させると、CarPlay側ではiPhone側で使ってるから操作できない、iPhone側ではCarPlay側で操作しろというデッドロック状態になってた。
いつの間にか、これがGoogle map等と同じく、iPhone側でもCarPlay側でもシームレスに操作できるようになっていて、問題解消。
ただ、CarPlay側でルート検索した場合、iPhone側でルート検索した場合より候補が少ないのが不満。

問題はradikoで、iPhone側で起動しておかないとCarPlay側で操作できない。

ちゃんと起動しておいても、長く電波が途切れた状態になったり、エリアを跨がったときにエラーになって操作が必要、ちょくちょくアプリの再起動が必要になるので、非常に面倒。有料会員になって、エリアフリーにすれば、少なくともエリア跨がりの問題は無くなるのかなぁ。

いっその事CarPlayを使うのを止めて、iPhoneはテザリング用にして、ATOTO A5L をAndroid端末として使う手はある。

そうすれば純粋にAndroidスマホ上でアプリを動かすことになるので、CarPlayの操作性に影響されないし、非対応アプリも使えるようになるんだけど、大きな問題が、このA5LのOSがAndroid 9という古いものだって事と、ハードのスペックがちょっとショボいって事なんだよね。

radikoは動作するけど、COCCHiはサポート終了で動作せず。他のアプリもサポート終了の物が多いし、そもそも本体のメモリが少ないので、動作が大分もっさりすると言うのもあるし。

安価な機種でもあり、割り切って使うと言うのが基本かな。