KOSO のデジタル水温計

 

NSR50 は水温の警告灯がタコメータに付いているだけで、水温計が無い。

それでも良いのかなぁと思っていたんだけど、前期型の NSR50 のラジエータは小さすぎて、ノーマルでもちょっと役者不足だとか、夏場に渋滞に巻き込まれるとすぐにオーバーヒートするし、ボアアップすると熱容量不足で持たないというのを聞いたのに加えて、慣らしに行っててオーバーヒートの様な現象、突然パワーダウンしてエンジンが回らなくなる、が発生したので、水温計を付けて状態把握する必要性が出て来た。

そういう為のものだから、警告機能がある等の恒久なものは不要で、とにかく温度がちゃんと分かるものであれば良い。

最初は他車の中古の水温計でもと思っていたんだけど、結局水温センサーを別に買わなければならず、これが結構な値段。

POSH やデイトナのデジタル水温計セットはそれなりの値段がするし、ヤフオクで安くで売られている台湾 KOSO 製のデジタル水温計を買ってみる事にした。

台湾から郵便書留で直送されて来た KOSO 製デジタル水温計。

説明書きは全て中国語(北京語?)だが、漢字が簡易体じゃないのと説明図があるのと、そもそもそんなに難しい接続じゃない(電源の+ーだけ分かれば良い)ので、別段困る事は無かった。

水温センサーは 1/8 ピッチの一般的なもので、NSR50 のヘッドに付いている純正の水温センサーと交換で取り付ける。

おそらくラジエータホースにセンサー取り出し口付きのジョイントをかませて使う事を想定しているんだろうか、NSR50 純正の吸うイオンセンサーよりも水中に突き出す部分が短い。

ところで、センサーに電線が直づけされているため、通常のラチェットレンチのソケットだと線が挟まって使えない。

スパナを使うって考えもあるけど、エンジンを下ろしている時ならともかく、フレームに乗せている状態では手の入る所が狭く、出来ない事は無いだろうけどむちゃくちゃ大変な感じ。

他の人がどうしてイルカを調べると、ソケットの横を切って線を逃がすか、ロングソケットを使うしかなさそうなのだが、そんなものは持ってないしなぁと工具箱を漁っていたら、良いものを見つけた。

SRX の車載工具に入っていたプラグレンチ兼ドライバーの延長ソケット。

ソケットの中に線を押し込んでしまえば、ほら、この通り。

という訳で、センサーに水道用の密閉テープを巻き、ある程度手でねじ込んだ後に SRX のプラグレンチで締め付けた。

ばっちり(笑)

後は本体を適当な所に取り付け、アクセサリー電源をとアースをつないで完成。

メインキーを ON にすると、一応ウェルカムイルミネーションでお出迎えしてくれる。

表示はちょっと暗めかな。夜間でも眩しく無いのは良いんだけど、直射日光が当たるとちょっと読み取りにきついかもしれない。

 

で、走って来た。

水温計の表示は特に問題なく、エンジンをかけるとススッと水温が上がり始める。

走行し始めると60℃程度まで温度が上がり、そこからサーモスタットが開き始めるので、一旦温度は安定。

しかし、ちょっとエンジンの回転を上げたり風の当たりが悪いと、直ぐに70℃を超え、車の後ろで風が当たらなかったり、6千回転以上でしばらく走り続けたりすると、80℃を超えて90℃に届こうとし始める。

そして80℃を超えた状態でしばらく走っていた時に、来ました、突然のパワーダウン。

あ〜っ、やっぱりオーバーヒートだったのね (--;

ネットで調べてみると、NSR50 の水温は 60℃〜 70℃辺りが良いみたい。

オーバーヒートは水温だけじゃなく、ガソリンが薄いのも原因だと思うけど、とにかくラジエータを大きくして水温を下げないと、また安定させないといけないなぁ。

NSRmini のラジエータは2万以上と高いし、後期型や NSR80 のラジエータを探すか、TZM50 や TZR50 のラジエータを流用するかなぁ。