Adelin のクラッチマスター

 
1.はじめに

セミ油圧クラッチのマスターシリンターは GPZ900R のを使ってたんだけど、本体のサイズが大きくて、特に電流計をつけてからはリザーブタンクが邪魔に感じていた。

ブレンボのはオーバースペックだけど、 FRANDO かニッシンのラジアルポンプ式に換えたいなぁと思っていたある日、ヤフオクで Adelin のクラッチマスターという物を発見した。

Adelin というと、先に買ったフロントのブレーキディスクロータのメーカーで、特に悪い印象は持ってないし、何よりも FRANDO やニッシンの6割程度の値段だ。

調べてみると、どうも FRANDO の OEM 品らしく、刻印が違うだけで形状は同じだし、左右どちらにでも使えるのも同じだ。

でも、安いとはいえ、ヤフオクだとあと少し足せばニッシンのが買える値段になるので躊躇していたら、AliExpress という Alibaba の個人向け通販サイトで、送料込みでもとっても安くで出ているのを見つけ、人柱覚悟で買ってしまった。

 
2.取り付け

1週間程度でブツは届いた。包装は無茶苦茶いい加減だったが、中身はまとも。

細かい所の抜きが甘かったり仕上げが荒かったりはするけど、まぁまともな感じの仕上がり。

ただ、塗装なのかアルマイトなのか、いかにも中国人が好きそうなピカピカした銀色なのがちょっと戴けない。

 

取り付けは特に苦労もなく。

本体は昔のブレンボだが、バンジョーボルトのピッチは国産車と同じ 1.25 。この辺りからも、FRANDO っぽい。

ただ、リザーブタンクのホースの長さ、角度とタンクステーの長さ、角度とが全然合わない。

ホースを切ったりステーを曲げたりしながら取り付けたけど、この辺りはとても中華品質。

 

写真を撮った時にはこのようにリザーブタンクを内側に来るように配置してたけど、最終的には外側というか前側というかに来るようにした。

レバーは多分ショートレバーが標準で付属している。

スイッチボックスが小型なら、もっとしっくりする気がする。

後日だが、クラッチを引くたびにしなっていたスレーブシリンダーのステーを作り直した。

今度のは強度が格段に上がっているので、ほとんどしならない。

   
3.使った感じ

最初はえらくレバーが重くてギシギシいう感じだったんだけど、後日グリスを差したら軽く、なめらかに動くようになった。

新品だから当然グリスアップしてあるだろうと思いきや、全く油は差してなかったみたい。恐るべし、中華品質。

で、やっぱり腐ってもラジアルポンプ。握った分リニアにクラッチが切れ、接続される感じがする。

いいねぇ。

この使い心地なら SRX のもこれに換えてしまっても良いと思うけど、質感がもうちょっとどうにかなればなぁ。