マグネット式スピードセンサー

 
1.はじめに

Acewell のメータに付属しているスピードセンサー(パスル発生機)は、部品を共通化するためか、元々のスピードメータワイヤーの先に取り付ける形式になってる。

なので、電気式メータになったにもかかわらずスピードメータワイヤーがそのままで、かつその先端に大きな重いパルス発生機がくっついているので結構邪魔。

デイトナやキタコの変換アダプタが流用できないかとか色々調べたけど、人柱は見つからず、試してみるにしてもちょっとお値段が張る。

 

調べてみるとというか構造的にというか、Acewell のスピードセンサーの信号は、単に2線間を ON/OFF するだけ。付属のパルス発生機も、スピードメーターワイヤーの回転に合わせて12Vを ON/OFF しているだけのようだ。

スピードメーターギアを持たない車種用に別売されているスピードセンサーは、ただの防水されたリードスイッチだそうで、その割には結構なお値段がするのでちょっと買うのに躊躇。

他に何か手段がないかネットで調べてみたら、製造ラインなどに使う近接センサーを使っている人もいたけど、センサー単体で Acewell の別売センサーキットよりも高価。

とう事で、結局は素直に Acewell 純正のマグネット式スピードセンサーを取り付ける事にした。

 
2.ある意味あっという間

Acewell のセンサーは、言わば自転車のスピードセンサーと同じで、ブレーキロータのボルト穴に貼り付けた磁石をリードスイッチで検知するだけのもの(そう考えると高いなぁ)。

なのでセンサー部をフロントフォークにタイラップで縛り付けるだけでも動作するんだけど、それだと本当に自転車みたいだし、面白くもないので、ステーを作って取り付けることにする。

気をつけないといけないのは、センサーの真ん中辺りは不感部分で、両端を磁石が通る様にしないといけない事。

また説明書にも記載されているが、センサーを水平にするとノイズが入る事があるので、極力垂直に取り付ける事が推奨されている。

でも、NSR50 のフロントフォークだと、縦になる様なセンサーステーを取り付けられる所がなく、結局こんな風に斜めに取り付ける事にした。

これでようやくスピードメーターワイヤーはお役御免。

で、スピードメーターのギアユニットも外そうと思って調べてたら、右側と同じカラーを使えば良いというHPを見かけたので深く考えずに注文。

だがしかし、実際にはめてみると、左側は右側よりちょっと短いやつじゃないとダメだとわかって涙目。

結局 KITAKO のアルミカラーセットを買って、無事メータギアユニットも外れました。

すっきりぃ〜 (^^)/

   
3.使った感じ

ネットではスピードメータの表示にタイムラグがあるとか書かれているのを多く見たけど、確かにワンテンポ遅れて表示される感じはあるものの、スピードメーターワイヤの先端に取り付ける標準の変換アダプタを使っている時と感じは変わらない。

メータギアとワイヤーという邪魔者も消えたし、十分かな。

   
4.後日譚

最初のステーは色々試行錯誤する事を前提にして、1.5mm 圧のアルミ板で現物あわせしながら作ったんだけど、1発で決まってしまったため、そのまま使ってた。

でも何かがちょっと当たったら曲がるし、キャリパーボルトを締め直したらどんどん位置がずれて、センサーが斜めになっている事もあって、磁石がセンサーの下端と上端の2回横切る事で速度が倍に表示されたり不安定になる現象が現れた。

と言う事で、もうちょっときっちりと作りなおし。

アルミ板は 2mm のものを使用。

形状は最初のと変わらないけど、回り止めを設けて、キャリパーボルトを締め付けても位置が変わらない様にした。

これで完璧 (^_^)