キルスイッチ

 
1.はじめに

レーサーにする気満々な作りなのに何故?と、ある意味不思議なんだけど、NSR50 にはキルスイッチが付いてない。まぁ、言っても原チャリだしなぁ (^^;

で、エンジンを止める方法が、キーをひねってメインスイッチをOFFにするという方法しか無いのがどうにも不安で堪らないので、キルスイッチを追加する事を検討。

回路図を見ると、CDI から伸びる「黒/白」の線が、メインスイッチ OFF でアースに接続され、 ON で切り離されるようになっている。

これが CDI を生かすか殺すかの信号線で、レーシングハーネスにする場合には、これがそのままキルスイッチの配線になる。

とは言っても、これをそのままキルスイッチに繋いでしまうとメインスイッチに関係なくエンジンが掛かったり止まったりしてしまうので、メインスイッチとキルスイッチの両方が ON になって初めてでエンジンが掛かるように一工夫が必要。

電気的にはマイナススイッチ(負論理)なので、負論理のAND でエンジンが掛かる様に、プラススイッチ(正論理)だと OR 回路になるように作ってやれば良いって事だ。

まぁ、ややこしい話は置いといて、実際にはメインスイッチと並列にキルスイッチを接続して、どちらか一方でも OFF だと信号線がアースに落ちるようにしてやるだけなんだけどね。

左の図は、エンジンが掛かる状態の回路図。メインスイッチもキルスイッチも「ON」、すなわち両方「断」の状態。

これでメインスイッチかキルスイッチのどちらかを OFF にすると、回路が繋がって CDI からの黒白線がアースに落ち、エンジンが掛からなくなる訳だ。

と言う事で、必要なキルスイッチは ON で回路切断、OFF で接続になるタイプ。

 
 
2.取り付け作業

買ったのは一番安かった MINI moto のキルスイッチ。

もちろん ON で切断、OFF で接続になるタイプ。

ここ間違うとにっちもさっちも、というか、エンジン掛けるのに OFF にしないといけないから、ある意味盗難防止装置になるのかも(笑)

 

メインハーネスからメインキーに行ってる線達。

防水コネクタの黒白線が CDI の信号線、緑がアースで、残りの2本のうち、赤がバッテリーから来る 12V 線、黒がスイッチオンでハーネスに 12V を供給する線(要は燈火類の電源)。

手持ちの2分岐コネクタを2つ使って、メインスイッチと並列にキルスイッチを入れてやる。

ハーネス作り直してせっかくこの辺りの配線がすっきりしていたのに、ちょっとごちゃごちゃし始めたのはなんとなく嫌 (^^;

   
3.完成

まぁ、ここにしか付けられないわなぁ (^^;

キーに手を伸ばさずとも、右手の親指でパチンとエンジンを止められるのは非常に楽だし、安心感がある(笑)

スイッチの作りは値段なりで、そのままではちょっと引っかかりがあったので、グリス塗ってなめらかに動くようにした。

でも、そのうちにパキッと言って壊れそうな気もする (^^;