スロットルワイヤーガイド

 
1.はじめに

ミクニフラット24φはノーマルキャブレターより大きいので、純正のエアクリーナーボックスを取り付けると、上部から取り出しているスロットルワイヤーが干渉してきつく曲がってしまう。

一応エアクリーナーボックスをへこませて、ワイヤーの逃げを作ってあるんだけど、それでもやっぱり、時々スロットルが引っかかったり戻りが悪くなる感じがある。

スロットルワイヤーが真上じゃなく、曲がって取り出せれば良いんだけど、と思って探したら、オランダやドイツのショップでその手のパーツが売ってるじゃありませんか。

どうもあっちの方ではベスパ等のキャブレターをケイヒンやミクニに入れ替える改造をする様で、その為にスロットルワイヤーやチョークレバーの引き回しを変える為のパーツが、いくつかのお店で取り扱っていた。

と言う訳で、オランダの FRANK! MX PARTS ってキャブレターを専門店みたいな業者から、パーツをお取り寄せ。

数日で航空便で届くという、中国業者より断然早く、下手したら国内で買うより早い日数で届いたのでした。

 
 
2.取り付け作業

届いたパーツはこれ。

ワイヤーガイドの曲がったパイプと、アウターチューブをはめ込むための口金がキモ。

この口金が自力で作れないのがネックなのよねぇ。

ああ、旋盤が欲しい。

元の奴に合わせて、インナーワイヤーは自転車の変速機用の細い方(1.2mm)、アウターチューブはブレーキ用の太い方(5mm)を使用して、引き出した部分の長さが同じになる様に作成。

先端のタイコは、外径 3mm の真鍮パイプをカットして、ハンダで固定して作成。

 

ところが、元のワイヤーと同じ長さだと、取り付けた時に長すぎる事が分かって、現物合わせで短く再加工。

また、キャブレターボディが前方に傾いて取り付けられているので、90°曲がりのパイプだとワイヤーが下に向いてしまう。

なのでメガネレンチ2本引っかけて、無理矢理パイプの角度を浅くした。

110°ぐらいの曲がりの物があったら良かったんだけどなぁ。

   
3.完成

こんな感じにできあがり。

純正キャブレターボックスとの干渉も無く、スロットルの動きもスムーズ。

バッチリですねぇ。