SRX-6 がやってきた 2007/12/28

 
1.はじめに

車がしばらく入院してしまいました。
入院自体は別に構わないのですが、ひと月近く車が無かった事によって現在の住居では車が無い事がどれだけ不便かという事を思い知らされました。以前から奥さんが車を使っている時に足が無く不便に思っていたのですが、今回は本当に困りました。

何せまあ、ネジが必要だったので買いに行ったのですが 、高々一袋60円のネジを買いに行くのにバス代が往復460円。 それに車だと10分程度の距離なのに、バスだと待ち時間もあって往復に1時間程度掛かります。

加えて子供がついてきたので、バス代が往復700円。それに「腹減った」と騒ぐので、致し方なくロッテリアに入って二人で1000円程。高々一袋60円のネジを買いに行っただけなのに、交通費やら食事代やらで2000円近く掛かってしまいました。

「なぜネジ一袋に2000円も掛けなければならないのか!」という怒りが引き金になったかどうかはさておいて、おそらくその辺りの鬱積していたストレスがとうとうスレッシュホールドを超えてしまったのでしょう、長らく押さえ続けてきた「バイク欲しい病」が再発してしまいました。

いつもなら1週間程度で病気は治まってしまうのですが、今回は重症で、なかなか治まらないどころか会社の帰りがけに中古バイク屋によって見積もりまでしてもらうほど悪化してしまいました。

またいつもなら奥さんの「なんで要るの?」「誰がお金出すの?」と言った氷の短剣のように冷たく且つ鋭く尖った言葉で病巣がざくっざくっと抉られいき、治癒へと至るのですが、今回に限っては「確かに要るかもしれないね」と常日頃とは打って変わったような温かなお言葉のおかげで、病巣は縮んで行くどころかどんどんと広がって行きます。

広がる病魔はどんどん体を蝕んでゆき、手に至っては歩きながらブレーキングとクラッチ操作を行い、角を曲がる時にはフッと腰を軽く落としてリーンインの体制に入ります(もちろん見通しの悪い所ではリーンアウトですね)。

そしてとうとう病魔が脳に達した時、何故かしら阪神ライディングスクールの門戸を叩いている自分に気がつくのでありました。

 
2.バイク選び

子供が生まれる時に XJR400 を手放して早7年。その間バイク雑誌からも遠ざかり、現在世の中ではどのようなバイクが闊歩しているのかあまり情報がありません。

そこでまずは各バイクメーカーのホームページを眺めてみたのですが、「えっ?これだけしか無いの?」とびっくりするぐらいにオートバイの種類が少ないのです。400cc のネイキッドなんて各メーカーに1台程度、250cc に至っては絶滅危惧種というか壊滅状態というか...。最初は日常の足にする事もあって 250cc のロードタイプを探そうと思っていたのですが、探すも何もメーカーにバイクが無いじゃありませんか。 メーカーのサイトにあるのはスクーターかリッター超の巨大バイクばかりです。

でもまあどうせ新車を買う金なんて無いので中古車を探し始めたのですが、やはりそうなるとバイクは趣味物ですねぇ、使い勝手云々よりも自分の好みにあったバイク、昔憧れたバイクを探してしまいます。

まず探したのはヤマハの SDR 200 。2ストローク単気筒 200cc で重量 105Kg という超ウルトラライトウェイトスポーツで、過去に憧れたバイクの1台です。あの頃は町乗りでは無敵と言われてましたねぇ。

ところがさすがに20年前のバイクで尚且つマニアックな部類ですからなかなか物が無く、あっても車検無しバイクはなかなか程度の良い物がありません。

またこいつは一人乗りなのですが(車検証の上でも)、奥さんの「当然子供も乗せて行くんでしょうね」の一言で、あえなく候補から外されてしまいました。

それならと、次に探したのは SRX 250 。4ストローク単気筒 250cc の、これもライトウェイトスポーツです。初期型に至っては SRX-4 と同じ程度の 32 馬力を出していたというやんちゃ坊主ですね。

これも20年以上前のバイクで、初期型だとまともな物はほとんど見つかりません。モデルチェンジ後の SRX 250F なら少しありますが、それでも程度の良い物は高値です。

ただ単に使い勝手の良い 250cc クラスなら VT250 辺りがベストチョイスなんだけど、それではあんまりにもお行儀が良すぎて面白くないし(VT乗りのKさん、ごめんなさい)、RZ250 R1-Z にいこうと思ったら、これまた程度の良いのが無いか非常に高かったりします。
ならば FZ250 PHAZER(GENESIS エンジンですね) にしてやる!と思ったら、もっと品薄。

う〜ん、全く持ってどうしようかなぁ〜とふらふら悩んでいた気持ちに方向性を付けたのが、バイクを探しに入った赤男爵での会話。

「250cc は車検が無いから程度の良いのは難しい。車検のあるバイクだと程度の良いのが探しやすい。」

あちらとしてはより高いバイクを売るための常套文句なんだろうけど、探していた SRX-250 にあまりにもまともな物が無かったので、取り敢えず SRX 400を探して見積もってもらったのが道を踏み外したきっかけでしょうか。

検索で出てきた SRX 400  は初期型の SRX-4 で車体価格が15万円程度。今まで探していた SRX-250 と比べて値段は同程度か安く、車体の程度は断然こちらの方が上。あまつさえ、昔憧れた SRX-6 の弟分である SRX-4 ではありませんか。この事実はバイク乗りたい病におかされた体にはインパクト大でしたねぇ。

この SRX-4 はもう買う一歩手前まで考えていたのですが、4型の SRX 400 に乗っている友人に「1型はやめておけ、ベストは4型だけど、2本サスが好きならブレーキやエンジンが改良された2型か3型にした方が良い」のアドバイスに従って見送りました。

それからは GooBike や他のサイトでのバイク探し、Yahoo!! オークションと中古バイク屋巡りの日々です。

でもさすがに生産中止になって久しい20年以上前のバイクはなかなかバイク屋には無く(最近はスクーターばかりだし、バイクというとカスタムベースの TWSR ばっかりだし)、必然的にインターネット中心のバイク探しになってしまいました。

オークションや GooBike でも結構な数は出ていましたが、ノーマルで程度の良さそうなのになると中々無く、あってもそれなりのお値段がします。中々無いなぁと探しているうちにふと魔が差して SRX 600 を探してみた所、「意外と安い」「下手をすると 400 より程度の良いのが安いじゃないか」という事に気がついてしまったのです。

で、この頃バイク欲しい病が脳まで達した様で、「そうだ、俺は SRX-6 に憧れてプラモデルまで作った男なんだ!」(限定解除してなかったからなぁ)といういらん事を思い出し、「もうこれは憧れの SRX-6 に乗るしか無い!そうだ!それしか無いんだ!」となってしまった訳です。

そうして体は気がつくと阪神ライディングスクールの門戸を叩き、心は SRX-6 の中古車を求めてふわふわしているのでありました。

ここまで来ると身も心もアホになっていますから、その勢いも馬鹿にできません。

Yahoo!! や GooBike の中古車検索で懸命に程度の良い中古車をあさり、 SRX-6 のトラブル情報やレストア情報等をあさり、オークションに質問を書き込み、一生懸命です。

そしてまず目をつけたのが尼崎のお店の SRX-6 。アホになってますので自動車学校の帰りにヘルメット担いで汗だくになりながらてくてくと1時間近く歩いてショップまで現車確認です。

一台は程度は年式なりにまあまあだったのですが、タンク等は別のバイクから持ってきていて二個一(3〜4台を合体させているかな?)に近い割に車体だけで20万オーバーでしたし、もう一台は結構いじってあってそのいじり方が趣味ではありませんでしたので(なおかつ高いし)、結局2台ともちょっと見送る事にしました。

次に目をつけたのが加古川の方の2型ですが、異常に安いので訊ねてみるとこのお店はどうも解体屋さんの様で、車体はまともだけど燃料コックがついてない、他の車体から外して付けることはできるが、まあ言わば自分でやってくれ。エンジンがかかる事は確認した。という物でした。
値段が値段なので非常に惹かれたのですが、さすがにその状態の車体で自走して帰ってくる自信はありません。トランスポータの当ては無いし、レンタトラックも高いのでパスです。

その次に聞いたのが京都のお店。アホになっている私は 21 時まで開いているのを良い事に、会社の帰りに京都くんだりまで電車を乗り継いで見に行くのでありました。

結局はここの SRX-6 がヒットでした。
2型のどノーマルで傷も少なく、マスターシリンダーもフルード漏れによる塗料のはがれが無く黒々としています。エンジン部のオイル漏れや滲みもほぼ見当たらず、チェーンも錆びていません。
燃料タンクの中も軽い点錆が所々にある程度で凹みもありませんし、マフラーにもフレームにも大きな転け傷も無く、ゆがみもなさそうです。
ステンレスのエグゾーストパイプの焼き方もきれいで、丁寧に乗っていたという感じがしました。

タイヤの山はありましたが、さすがにゴムは硬化して叩くとカン!という音がしますので使えませんが、端の方はまだひげが残っている状態でした。

難点はリアサスで、バンプラバーはぼろぼろに崩れ落ちていますし、まだオイル漏れはしていませんが何時抜けてしまうか分からないような状態です。フロントサスは既にシールがおかしくなっていますのでシール交換ですが、リアはオーバホールか交換しかありません。

後一つの難点は「色」ですねぇ。

私が好きなのは初期型の銀色「ファインシルバー」で、2型以降のブルーがかった「ポーラシルバー」はもう一つ好みではありません。とは言え、2型にはこの色か黒しかありませんが。

という事で、一晩二晩悩んだ結果、この車体を手に入れる事を決めました。

この他に問題がもう一つ。この車体にはタンデムステップが付いていませんでした。
奥さんから「子供を乗せて連れて行け」ってのが至上命題とされていますので、これだけはなんとかしなければいけません。

これはオークションをしばらく探しているうちに出てきましたので、2千円で GET! 。

送られてきた段ボールを開けると結構きれいな物です(転け痕はあったけど)。

でも蓋を開けるとともに鼻を突く強烈なCRCのかほり...

ステップ部分が錆び付いて動かなかったのを無理矢理CRCぶっかけて動くようにした様でした。

あんまりにも動きが渋いのでばらしてみた所、案の定錆び錆びでしたので、ヤスリで錆を落としてグリスアップです。

ちなみに、探し始めた時にはオークションに出物が無く、あったと思ったら片側だけで3千円とか、足を置く部分だけで4千円近くとかいう暴利を貪るような業者(I L○VE M○TER、お前だよ)の出品物だけでした。

さすがにそんな値段でボロボロのパーツを買う気もなく、それまでいくつかタンデムステップが出品されていたのを知っていたので、気長に待つつもりでしたけど、それほど待たずに出品されてきました。(入札した後ちょっとして連ちゃんで2つ3つ出てきたのにはびっくりしましたが)

しかしこの業者はボロボロのパーツを高値で出している事で有名らしく、今回バイクを買ったお店でも、「ああ、xxさんね...」と顔をしかめてましたね。

 
3.免許取得

阪神ライディングスクールに入校したのが 2007 年 10 月 6 日(土)で、次の7日の日曜日から教習です。

大型二輪の教習車は KAWASAKI の ZEPHYR 750 です。見た感じは XJR400 に比べてそんなに大きいとは思わなかったのですが、いざまたがるとでかくて重い (--; 。 でも大昔に GSX750E に乗せてもらった時よりも、重さやパワーに対するびっくり感は少なかったです。

第一段階は急制動や一本橋等の科目練習ですが、さすがに阪神ライディングスクールは二輪車専門だけあって教え方もうまく、また教習の予約やキャンセル待ちも取りやすくてするすると教習が進みました。

でもやはり鬼門の一本橋。落ちるしタイムは伸びないしで、結局第一段階を3時間オーバーしてしまいました。(安心パックにしておいてよかったぁ)

この一本橋(平均台)ですが、15mを10秒以上掛けて渡るとなると断続クラッチだけで真っ直ぐ走っていると追いつきません。そこで軽く蛇行しながら進むことになるのですが、自分の持ちバイクでない悲しさで、クラッチの繋がり所とエンジンの吹け、特性が自分に合った教習車両にで無いと中々うまく渡れません。
それでもニーグリップをしっかりする、上半身の力を抜く、リアブレーキを使う、大きく蛇行するといったポイントをいろいろ教えてもらって練習するうちに、安定して10秒以内で渡れるようになりました。

第二段階に入ると走行練習です。それぞれの単一科目が完璧にこなせるのはもちろん、ゆっくり走る所と飛ばす所をメリハリ付けて運転出来るようになるのがポイントです。

ここに来るともう落ちるという要因はほとんどありませんので時間内で終了。いよいよ卒業検定です。

卒業検定は11月4日(日)の朝9時に集合です。前の晩はとにかく検定コース(2種類)の暗記とイメージトレーニングに励みました。

集合時間になったら受付を済ませ、受験番号を確認して教室に入り、試験前の説明を受けます。受験者は大型が20人、中型(普通)が30人程度でした。

で、やっぱりいました、舞い上がったおじさん(自分もおじさんだが)。教室では受験番号順に座って下さいと受付時に説明され、受験番号発表時にも説明され、教室に入るよう放送が入った時にも説明があったにもかかわらず、教室に入ると私の席にしっかりと座っていらっしゃる知らないお方。

私:「すみません、ここ私の受験番号の席なんですが...」

おじさん:「えっ?席?ここ私の席ですよ?」
     「受験番号?番号って何ですか?」

「...私...何番ですか?...」

 

私: 「...(しらんがな、そんなん) ...」

   「事務所脇に張り出してありますから...」

いやぁ〜、さすがは尼(尼崎)のおじさん、やってくれますねぇ。 (本当に尼の人かどうかは知りませんが、ぼけ方がそのものなんで...)

説明が終わるといよいよ試験開始です(10時頃)。受験番号順に一人ずつ交互にスタート地点に行き試験を受けます。

一般教習生も教習を行っている中、大型と中型それぞれ一人ずつスタートです。一人に結構時間がかかるので、ちょっと眺めてからコーヒを飲んで、緊張をほぐそうと努力しながら待ちます。その間、人の走るのを眺めながら、頭の中ではコースとポイントをシミュレートです。

で、いよいよ自分の番。努力の甲斐なく緊張しながら試験車両の前まで行き、スピーカーから名前を呼ばれて試験開始です。今回は2番コース。

周囲を確認してバイクを起こし、スタンドを払って乗車。フットブレーキを踏んでミラーを合わせ、クラッチを握ってスイッチオン。ニュートラルを確認してエンジンスタート。
後方確認して右足を降ろし、ローギアーに入れる。フットブレーキを踏んで左右を確認し、左ウィンカー。
再度左右と後方確認し、発進。すぐに横断歩道、一時停止。
左右確認で発進、3速までアップして40Km/h確保、すぐに減速、2速でファーストコーナーすぐさま右ウィンカーで障害物。

よしよし、落ち着いている落ち着いている。

で、波状路も急制動もソツ無くこなしてやってきました一本橋。

結構リラックスしていたつもりなのに、いきなりここで苦手意識が出てきて上半身がガチガチになって行くのが自分でもよくわかります。

これはいかんと無理矢理肩から力を抜いて、ハンドルは幅広く前に押し出す感じで、ニーグリップをしっかりして上半身は前に伏せ目にゆるゆるに、と体制を整えてスタートしたのですが、如何せんやっぱりいつもと勝手が違います。
それでも何とかがんばったのですが、最後の最後の降りる直前、スピードを落とし過ぎてバランスを崩し、こりゃいかん!とアクセルをガバッと開いて落ちるか落ちないかというぎりぎりの状態で渡り終えました。

後輪の降りる感じが微妙な所だったので、「こりゃ試験停止かも」と覚悟したのですが、幸い停止の声は無く、残りのコースは教習車両のパス等もソツ無くこなし、最後の「ストップ位置から30cm以内」の課題もOK。

後方確認して右足を降ろし、ニュートラルに入れて左足に切り替え。
エンジンを停止し、バイクを降り、スタンドを立ててハンドルを左に切ってバイクを離れ、試験終了です。

ここでスピーカーから講評を受ける訳ですが、「ヘルメット取ってぇ」の後の最初の一声が、「平均台、危なかったね」でした。

全く持って、おっしゃる通りです。さすがに良く見てらっしゃる。

その後は、平均台はすり抜けの時等に使う技術だから一般道に出ても必要だというお話と、他は丁寧に乗れているし良かったと思う、という評価でした。

どうやら合格したみたいです。(この時点では決定ではありませんが)

その後は何して時間を潰していたのか、はっきりと覚えていません。(ホッとして気が抜けてしまいました)
他の検定車両を見ながらコーヒを飲んで、「何番、運転にメリハリが無い!」とか適当な事を思いながら 時間をつぶしていたように思います。

そうこうしているうちに検定者も最後となり、しばらくして検定開始場所に集合して合格発表です。

試験管より何番、何番と合格者の受験番号が読み上げられて行き、無事、自分の番号も呼ばれました。(よっしゃぁ!)
検定に落ちたのはスラロームでパイロンに接触したおっちゃんを含めた2、3人で、ほとんどが合格したようでした。

それから合格者はロッカーに荷物を取りに行き、教室に入っていくつか書類に記入しながら話を聞き、そして合格証書の交付です。
一人一人が名前を呼ばれ、おめでとうの一言とともに所長より手渡しされました。

全てが終わったのが1時30頃(これでも早い方だったらしい)。ご飯も食べられずにぶっ通しでしたので、とにかくおなかが減りましたねぇ。

 
4.免許交付

さて、車校を卒業しても免許証に自動的にフラグが立つ訳ではありませんので、卒業証書と免許とお金を持って自動車試験場に行かなくてはなりません。

これがまた、兵庫県は明石です。と、遠い...。どうして神戸辺りにないんだろうか。おまけに平日しかだめだし...。

まあそうは言ってもいかない訳にはいきませんし、合格してうきうきしているのと早くバイクを取りに行きたいという気持ちでうずうずしていますので、11月9日(金)に会社を休んで朝早くから明石までお出かけです。

受付が時間で分けられていて、自動車学校の卒業生で学科試験免除の人(私ですね)の受付時間は9時から9時30の30分間だという事と、「混む」と聞いていたので、朝早く起きて早めに行きました。

8時半前に試験場に着いたら既に入り口は開いており、人も結構います。

案内所も既に開いていたので、1番から順番に進んで行く事を教えてもらい、取り敢えずその1番の印紙売り場を覗きに行ったのですが、まだ窓口が開いていないにも関わらず、2つの窓口に既に5、60人程度が並んでいます。

でも、そこであわてて並んでもまだしばらく開かないだろうしと取り敢えずトイレに行って、出てきてからコーヒを飲もうとしたら、もう窓口が開いているではありませんか。(まだ8時半前なのに)

もしかしてもう良いの?と列に並ぶとすいすいと進んで行き、すんなりと交付手数料の支払い完了、続いて2番で書類のチェックをしてもらい、3番の受付へ、4番の適性試験とさっさと進み、気がついたら一通りの手続きが終わってしまってました。

この時点で9時前です。結構並んでいるなあと思っていたのにそれ以上に人が増える事も無く、あっという間に終わって職員の「えっ?もう終わり?」の声が聞こえていました。

それでは11時から写真撮影ですので10時50分に6番(だったかな?)前の待合室に集合して下さいといわれて放り出されましたが、2時間近く暇をつぶす所も無く、つい、久しぶりに、試験場の向かいにあった献血センターに入って血を抜かれながら時間つぶしをしてしまいました。

そうして時間になって集合。受付番号順に座って写真撮影。これもするすると進みます。

写真撮影が終わってしばらくしたらまた集合して、しばらく係員のお話を聞きながら待っていると免許証が出来上がってきました。

また受付番号順に進み、古い免許証と引き換えに新しい免許証の交付です。

おお!「大自二」と入っている。おお!ICカード免許だ(役に立たんけど)

で、この時点になると試験場の中は人でごった返していました。午後からは試験を受ける人も来ますので、多くなるみたいですね。

 
5.バイク納入

さて、免許にフラグも立ち、これで晴れて大型二輪乗りになれました。(「限定解除」と言えないところがちょっと悔しい)

これで漸く SRX-6 を取りに行くことが出来ます。

今回は極力バイクの購入費用を抑えるために、登録と運搬は自分で行います。
これで2万円ほどの節約。

まずはバイクの登録ですが、ちょうど11月2日(金)が休みでしたので、その日に行くべく書類を一式バイク屋さんから送ってもらいました。

ところが送ったと連絡があってから、待てど暮らせど書類が届きません。

水曜日に届かなかったので「これはやばい」と思い、木曜日に開店時間と同時にバイク屋に電話して(水曜日が定休なので)確認したところ、バイク屋の奥さんのちょんぼ発覚。自賠責保険の開始日が金曜日なので、金曜日に書類が届くように指定して送ったそうです。

そりゃぁ、届かんわ。

平謝りの奥さんに怒ったって仕方ないので、遅くても構わないので出来れば木曜日中に、駄目ならば金曜日の朝一番の配達になるように運送屋に交渉して欲しいとお願いしました。

確実を期するために郵便じゃなく、わざわざ宅配便で送ってくれたのですが、裏目になりましたねぇ。

結局既に近くの集配場まで荷物は来ていましたので、木曜日の夕方に届きました。

その書類を持って、金曜日の朝から兵庫の陸運支局(近畿陸運局兵庫陸運部)に向かいます。

ナビに頼って迷いながらたどり着きましたが、結構混んでます。車検ラインもあるので家族でユーザ車検を楽しんでいる(?)人たちも居ました。

午前の受付終了30分前ぐらいに着いたので、これは午後からになるかなぁと思っていたのですが、総合案内の愛想の悪いおっちゃんに丁寧に書類をチェックして貰って、手順も教えて貰い(結局はいい人だったのか)、待つこともなく登録料を払って申請書を提出。

しばらくすると午前の受付は終わってしまいましたが書類の処理は継続されているようで、待っていると名前を呼ばれ、車検証を渡されて登録処理の完了。別棟に行ってナンバープレートを購入し(ネジも付いてた)、終了です。

バイク屋さんが書類を一式用意していてくれたとはいえ、なんて簡単に終わったんだろうか。

後はナンバープレートを持ってバイク屋に行き、乗って帰るという計画だったのですが、バイク屋の方が引き渡す前に試乗して一通りチェックしたいという話になり、先にナンバーと車検証を送って、後から取りに行くことになりました。

で、漸く免許が取れ、バイクの整備と手直しも終わった11月11日(日)。バスと電車を乗り継いでバイク屋まで出かけ、いよいよ SRX-6 の引き渡しです。

最後の最後にパイロットスクリューの先が曲がっていることが分かり、前日注文、当日の午前中に部品が届いて交換、というイベント(笑)がありましたが、取りあえず他には問題もなく、きれいに仕上がってきてました。

とはいえ、やはりリアサスの片側はシールがやられてオイルが滲んでいましたので、暫定対策としてウェスをサスの底の部分に巻き付けてありました。

これはもう、だましだまし使えればラッキー、駄目なら安物サスに交換ですねぇ。

任意保険の手続きをして、一通り説明を受けて、いよいよエンジンスタート。

問題なさそうなので、途中でガソリンを入れて、そのまま帰ることにしました。

おっ、軽い!、トルクフル!、でも窮屈!(爆)

とにかくブレーキペダルとシフトペダルが窮屈です。

最初なので調子を見ながら軽く走っていたのですが、しばらく行った所でちょっとエンジンが咳き始めます。バイク屋はガソリンは3L程入れてあると言ってましたがどうもガス欠っぽいです。

と思った矢先、上り坂の信号でいきなりエンスト!(涙)

あわててバイクを路肩に寄せ、スタンドを立てて再始動。

そこからはとにかく止まらないように、車の横をすり抜けて走り、最初に見つけた(対向車線だったけど)ガソリンスタンドに飛び込んで給油です。

13L程入りましたので、バイク屋の3L入っているというのはウソでは無かったですね。それよりも、どうもこのバイクはガソリンが残り少なくなると吸いが悪くなる様です。

それからしばらく走って高速に乗りましたが、このバイクは高速道路を長時間走るタイプではないことを実感。振動が激しい、ポジションが苦しい、風圧に負ける(人間が)と3拍子そろってくれます。

でも80Km/hまでの加速は癖になりそうです(笑)。

各部に問題がないかチェックするために最初のパーキングエリアに入って確認したのですが、エンジン周りからのオイル滲みもなく、リアサスもオイルが滲んでいるだけでだだ漏れになることはなく、コンディショングリーンです。

しかしオイル漏れを確認するためにエンジンの下を覗き込んだ所、何かがおかしい。

エグゾーストとチャンバーを繋ぐ部分に何か違和感がある。

じっくり見てみると、こ、これは....

ラチェットのソケットが刺さっとる...

取り敢えず外して帰ってからバイク屋に電話しましたが、排気漏れがあったので増し締めした際に外れたのだろう、また寄った時に持ってきて下さい、との事でした。

あ〜、びっくりした。

まあそれ以外には特に何も無く、無事帰ってきたのでありました。

YAMAHA SRX-6 YAMAHA SRX-6