リアショックの修理 2008/2/16

 
1.はじめに

右側のリアショックアブソーバーはシールが破れてオイルが滲んでいる。またバンプラバーは左右とも風化してなくなってしまっている。

とりあえずバイク屋さんが布を巻いてオイルが飛び散らないようにはしてくれているが、バンプラバーが無いので受け皿が走行中に暴れ、チンチン鳴ってやかましいやら恥ずかしいやら。そのため早く修理したいのは確か。

とはいえ、新品に交換すると当時の価格表で1本 15,800 円。左右必要なので 31,600 円(現在は値段が上がっているので、2本で4〜5万ぐらいかな?)。またオーバーホールもできるようだけど、最低限1本 15,000 かかる。そこまで出すならオーバーホール済みの中古のオーリンズを4万程度で探した方が良い。

どうしようもなければヤフオクにたくさん出ている中国製のリアショックを使えば良いんだけど、穴間 320mm でちょっとだけ SRX には長く、また如何にもぱちもんというデザインで戴けない。

そう思いながら時々ヤフオクをチェックしていたら、 結構まともそうな純正サスが 1,500 円で出ていたので、思わずポチっとしてしまった。

 
2.リアショックの分解と清掃

手に入れたショックアブソーバーは比較的まともな状態のものだけど、スプリングのさび具合などは自車に付いている方が状態が良い。またダンバーに抜けが無いか等チェックも必要なので、一旦ばらして確認、清掃を行うことにした。

手に入れたショックアブソーバーと、ばらす為に購入したコイルスプリングコンプレッサー。

コイルスプリングコンプレッサーはヤフオクで 購入。一番短いやつで十分だろうと思って 200mm のやつにしたのだが...

バネ長が短いため、バネ間にスプリングコンプレッサーをはめることができず、ボルトを1本通してコンプレッサーを引っ掛ける。

この使い方だと 200mm では少し短かった。

スプリングコンプレッサーでスプリングを縮め、抜け止め兼堅さ調整金具の押さえピンを抜く。

ピンを抜いて固さ調整用金具とプラスチックスペーサーを外した所。

分解完了。これから一生懸命錆落し。

元々のオイル漏れを起こしていたオイルダンパーだが、手で伸縮させると抵抗も何も無く動き、ゴボッゴボッと音を立てながら盛大にオイルを噴き出した。

う〜っ、こんな恐ろしい状態のショックで乗っていたんだ...。

風化したバンプラバーの代わりを作るためのネオプレーンゴムのシート。

厚さ 20mm の物で、300 円程度。

ホールソーで 30mm 程度の円柱に切り抜き、紙ヤスリで形を整える。

真ん中の穴はドリル等で揉んで 10mm 程度の大きさにしておく。(10mm のドリルの刃を使えば良いんだろうけど、持っていなかったので...)

真鍮ブラシとピカールで磨いたショックアブソーバに、ネオプレーンゴムで作ったバンプラバーを取り付ける。

作ったバンプラバーにカッターナイフで切れ込みを入れてロッドを挟み、瞬間接着剤でくっつける。

磨き終わったリアショックのパーツ一式。

スプリングは真鍮ブラシとピカールで錆び落としをした後、錆び止めにクリアラッカーをふいた。

組み上がったリアのショックアブソーバー一式。

まるで新品と見まごうばかりのできばえ(笑)

 
3.できあがり

落としきれない錆や傷はどうしようも無いけど、まあまあ見栄えは良くなったのでは無いでしょうか。