錆びたボルトの交換 2008/4/10

 
1.はじめに

さすがに20年物だけあって、ボルトの類いもあちこち錆にやられている。

取り外した物からワイヤーブラシで錆を落としていたが、如何せん錆でメッキが浮き上がってしまった物はどうしようもなく、遠目ではまだしも、近くに寄ると何となくがさがさっとした感じが否めない。

そうのこうのしているうちに、さすがにこれ以上の整備をするにはサービスマニュアルが必要になってきたので、マニュアルを買うついでに錆の出たボルト類を一式注文することにした。

 
2.部品の注文と磨き

注文した物は次の通り。
メインはサイドカバーの取り付けボルトとフットレストの取り付けボルトで、3型以降はステンレスに変更されているのでそれをチョイス。
サイドカバーの取り付けボルトと同じ物がライトステーにも使われているので、その分もあわせて注文。

マフラープロテクターの取り付けネジは、先日マフラーを塗り直したときに錆びてぼろぼろだったのが気になっていたネジ。ウェイブワッシャも錆びてつぶれて意味を成して無いような状態だったし、残りのワッシャも石綿(は使ってないだろうからグラスウール?)部分が石のようになってしまっていたので、交換することにした。

リアショックのボルトは、ボルト本体の錆が気になって交換。

リアブレーキホースのクランプとボルトは変色してしまっていたので交換することにした。

●サイドカバー取り付けボルト
90149−06264 スクリュ
4U5-2176E-00 プレート

●フットレスト取り付けボルト
92011-08025 スクリュ
90149-08216 スクリュ

●マフラープロテクター取り付けネジ
98903-06010 スクリュ、バインド
90206-06060 ワッシャ、ウェイブ
90201-06010 ワッシャ、プレート
30X-14766-00 ワッシャ、プロテクタ

●リアショック取り付けボルト
95023-08016 ボルト、フランジ
95023-10035 ボルト、フランジ

●リアブレーキホース取り付けパーツ
90461-08031 クランプ
95023-06012 ボルト、フランジ

で、部品を注文したまでは良かったのだが、物が届いてびっくり。

ステンレスボルトという事で、「きらきら」とまではいかなくてもそれなりにきれいな物を想像していたのだが、届いた物は灰色にくすんだざらざらのボルト。

パーツの製造が東南アジアに移って質がものすごく下がっているというのは聞いていたけど、ここまでひどいとは.....。

この先の日本の製造業の未来を憂いながらも、致し方なく届いたボルトを磨くことにした。

※クロムメッキのボルトは当然ながらキラキラ状態。

写真の一番右側が、届いた新品のステンレスボルト。

ホームセンターで売っている安物のステンレスボルトの方が断然きれいな仕上げだと思わせるような代物。
いくら何でも純正パーツがこれじゃ、ヤマハの名折れじゃないだろうか。

で、中央の物がとりあえずコンパウンドで磨いたもの。

元のボルトに比べたらだいぶきれいになったが、あまりにも元のボルトの仕上げが悪く、ざらつき感がとれてない。

一番左の物が水ペーパーで軽く研ぎだしてからコンパウンドで磨いたもの。

完全にはざらつき感はとれていないが、元の新品のボルトに比べると段違いの光り方。

そこまで気合いを入れても仕方ないので、このあたりで妥協する。

こちらはフットレストの取り付けボルト。右が新品で、左が研ぎだし&磨き後の物。

サイドカバーのボルとよりましだけど、それでも切削の後がありありと残る仕上げの悪さ。(これで良いのか?ヤマハ)

 
3.交換

サイドカバーの取り付けボルトは左の写真のようにメッキの下から錆が浮いてぼろぼろの物が多く、ワイヤーブラシでだいぶ錆は落としたものの、中央のレンチが入る穴の中の錆なんかはどうにも落としようが無かった。

右下の写真は磨いたステンレスボルトを取り付けた後の物。

フラセボもあってすっきり(笑)。

 
 

ステップのボルトも同じく。

左が交換前、右が交換後。

こうなると、今度はステップ自体の錆が気になってくるぞ。

 
 

こちらはライトステーの取り付けボルト。サイドカバーのボルトと同じ物。
写真の写りが悪いけど、右が新品に交換した後。

元々はボルトで直接止められていたが、ステンレスボルトに交換するという事で、サイドカバーのボルトと同じように樹脂プレートを噛ませて直接アルミ部と接触しないようにした。

 
 

ショックの取り付けボルトもこの通り錆びていたので新品に交換。このボルトはステンレスではなく、通常のクロムメッキ。

でも問題はこのボルトの錆ではなく、車体の雌ねじ側の錆のような気がする...。(とりあえずグリスを塗り込んではいるが)

 

マフラープロテクターの取り付けボルトも新品に交換。
ワッシャは仕様が変わってカラーを使うようになっているみたいだが、良くわからないので元の仕様のままワッシャを使うことにした。

 
 

リアのブレーキホースのクランプ、ボルトも錆が出て変色もしていたので、新しい物に交換する。
クランプは仕様が変わっていて、新しい物は黒になっていた。ボルトは同じメッキの物。

 
 
4.最後に

新品&磨いたボルトに交換した訳だが、結果はほとんど「自己満足」の世界である(笑)。

誰もこんな細かい所まで見てないって。