ブレーキパッドの交換 2010/4/19(2010/4/23 ゴムキャップ取り付けを追加)

 
1.はじめに

車検整備中。

ブレーキパッドの残りが 2mm を切ったと思ったら、ちょっと走りに行ったら残り 1.6mm 。これは到底車検まで持たないと思って、ブレーキパッドを交換する。

元々付いていたのはカーボンロレーヌのレース用パッド。古いモデルらしいけど、現在で言うと C55 クラスの奴。

最初は「うっ、効かない!!」と思っていたんだけど、通常のストリート用のブレーキパッドのように、握り込み開始時点からぐっと制動力が発生するんじゃなく、握り込み量に応じてほぼリニアに制動力が上がって行く。

CARBONE LORRAINE カーボンロレーヌ/C55 レーシング フロント用

なのでワインディングを走りに行くと、ロックするんじゃないかとかビクビク心配する事無く、全く気にせずにぐいっとブレーキレバーを握り込めるし、コーナリング中にも自在にブレーキをかける事ができる。

でも、このパッドは高い。

うちのキャリパー用のパッドで、一組 12,390 円。通販で買っても1万円越えの価格なんだ。

う〜ん、どうしようかなぁ〜。でも今更デイトナの赤パッドとか使う気にならないし。他の人気どころのパッドになると、プロジェクトμや ZCOO 、メタリカなんかがあるけど、どういった効き心地なのかがもう一つ分からないし、値段も C55 程じゃないけど、結構するし。

と、悩んでいたら、カーボンロレーヌのストリート用パッド( C55 の一つ下)の SBK5+ を友達が買った。これはもう味見をさせてもらうしか無いね(笑)。

ところが乗せてもらったら、予想に反して C55 と全く特性が違う (^^; 。

期待していたのは C55 の初期制動をもっと強化して、立ち上がりを早くしたような感じだったのだが、実際は純正や他のストリート用パッドのように初期制動力が強く、その先でコントローラブルな部分があって、それ以上に握り込むとロックする程に効くという3ステージあるような感じのパッド。

でもまあ、そう思って乗ると結構使いやすいパッドなので、値段も安いしこいつを使ってみる事に決定した。

CARBONE LORRAINE カーボンロレーヌ/SBK スーパースポーツ フロント用

CARBONE LORRAINE カーボンロレーヌ/SBK スーパースポーツ フロント用 BREMBO

 
2.パッドの取り付け

Webike で購入したカーボンロレーヌ SBK5+

うちのキャリパーはブレンボの旧型レーシングキャリパー(34/30 の異径4ポッド)なので、適合タイプは 2247 という奴。

一緒に頼んだ部品のうち、ドレンボルトワッシャーが欠品だと分かるのに非常に時間がかかって、ちょっと日数が掛かって到着。

まずはキャリパーを外して洗浄と揉み出しを行う。

キャリパーサポートはハヤシカスタムのおっちゃん手作りだと思われるワンオフ物。

で、このキャリパーのピストンが戻らないのなんのって、散々苦労したあげく、諦めてエアブリューダからフルードを抜いてピストンを押し込んだ。

ピストン戻し工具を買おうと、ちょっと心に誓う。

左が新しいパッド( SBK5+ )。

右が古いパッド(レースパッド)。

古いパッドは減りまくって、残量 1mm 程度。

さすがにもう使えません。

新しいパッドは 5mm 程度あります。

鳴き止めに面取りしたんだけど、金属ヤスリで軽く削れるぐらいに柔らかい。

純正のパッドはもっとガチンゴチンに固かった記憶があるぞ。

パッドピンもグリスアップして、取り付け完了。後はエア抜きです。

ところが今度はエアが抜けない。
前の SRX の純正キャリパだと、マスターシリンダのリザーバータンクにエアがポコポコと抜けて行ったんだけど、こいつはちょっとポコポコッと抜けたと思ったらそれっきり。

キャリパ側からは相変わらず抜けないし入らないし。

最後の手段で、今まで成功した事の無かったマスターシリンダーのエアブリューダからのエア抜きを行った所、プシューっと抜けて難なく終了。今までの苦労は何だったの?

 

おまけ。

マスターシリンダーのエアブリューダのゴムキャップがボロボロに劣化してとれちゃったので、代わりに POSH のバンジョーボルト用のゴムキャップを買ってきて装着。

リアブレーキのキャリパーは元からキャップが付いてなかったので、こいつにも装着。

でもね、リアキャリパーに付けたゴムキャップは、何故かしらいきなり切れ目が入っている。

え〜っ?粗悪品?

 
3.できあがり

パッドのパッケージに「慣らしをしろ。数回ハードブレーキングをした後、軽く継続的にブレーキングしろ。」とあったので、まずは数回のハードブレーキングを試みる。

「き、効かない (--;;; 」

と思ったら、今度は途中から急激に効き始めてフロントロック!!

グギャァ〜ン!!と言う異音をご近所中に響かせて、恥ずかしい思いをしたのでした (--;。

で、その辺りからぼちぼち落ち着いて効き始めたんだけど、友達のを借りて乗った時と全然感触が違う。

ブレーキの掛け始めにいきなり立ち上がるという事も無く、掛け始めから握る強さに従って、リニアに制動力が上がって行く。

また後半にぐっと制動力が上がるという事も無く、強く握れば強く、弱く握れば弱く制動が効く。

全く持って、今まで使っていたレーシングパッドの立ち上がりを早くしたような、素直でリニアでいい感じ。

ただレーシングパッドに比べると、限界点での絶対的な制動力はちょっと低いかな。

完熟走行としてひとっ走りしてきたけど、ストリートに欲しかった初期の立ち上がりはあるし、ワインディングを走る時に欲しかったリニアな操作性も持っている。

限界ギリギリの所の制動力と操作性はレースパッドに敵わないけれど、ストリート&スポーツ走行用としては、このパッドは優れもんだわ。