バッテリーレスキット 2013/5/11

 
1.はじめに

バッテリーが死んだ。

走っている時から何かおかしいと思ってたんだけど、途中で HID ヘッドライトが点灯していない事に気がついた。帰ってから調べてみたらアイドリング時の電圧が11V程度しか無く、イグナイタは唸っているものの、バーナーが発火しない状態だ。

エンジンの回転を上げていると点灯はするものの、アイドリングに落とすと不安定になって消えてしまうし、ETC も再起動を繰り返す。

バッテリーを見てみると1セルが酷いサルフェーションを起こしていて、充電すると一旦電圧が12Vまで上がるものの、直ぐに10V程度に落ちてしまう。完全に1セル死んでる (--;

とにかくバッテリーを交換しないといけないけど、それまでの場繫ぎと、いざという時の緊急避難手段として、バッテリーレスキットを作っておく事にした。

 
2.作る
 

ネットで調べると 10,000 μF ぐらいあれば良さそうなので、4,700μFのコンデンサーを6つ並列にして、28,200μF で作ってみる事にした。

スーパーキャパシタを使って数Fの容量のものを作る事も考えたんだけど、一つの耐圧が5V程度しか無く、直列にしてバランス充電回路や保護回路付けるとか、双方向DC-DC コンバータ考えるとか色々面倒なので、パス。

と言う事で、秋葉原の千石電商で耐圧 35V、耐熱 105℃の 4,700μFを6本と、ケースを買ってきた。

まずはコンデンサーを2つずつ繋いで、

それぞれをハンダで接続。

そしてコードを付ける。

ホットボンドでケースに固定して完成。

何かまぁ、一番手間掛かったのがケースの穴あけと言うか(笑)。



 
3.使う(その1)

早速 SRX に乗せてみた。

キーを捻ってもニュートラルランプも何も点かないが、キックを1回蹴り下ろすと、ランプを LED 化している事もあって、1秒程度ボワッと点灯する。

んで、拍子抜けするぐらいに何の問題も無く、エンジン始動。

マルチメータの電圧計を見ると14.5V前後出ているし、アイドリングがばらつく等の問題もなく。電タコ、電スピも動作し、ETC もきちんと起動しっ放し。ウィンカーもブレーキランプもOK。
まぁランプ系は全部 LED に変えてるから、そんなに電流食わんしなぁ (^^;

難関かと思っていた HID も難なく点灯したし、思った程電圧も落ちない。
普通にバッテリーを使っているのと同じ様な感じで、発電容量は足りている感じかな。

ただし、グリップヒータのスイッチを入れたらガクンと電圧が下がり、HID が不安定に瞬いたかと思ったら消えてしまった。

エンジンの回転をある程度上げていたら大丈夫なんだけど、アイドリング状態ではさすがにグリップヒータの電流まではまかなえないようだ。

と言う訳で、冬場以外は十分に使えるかなぁという感じ。

 
4.使う(その2)

今度は NSR50改に乗せてみた。

こちらはニュートラルとウィンカーのインジケータランプを LED にしているぐらいで、他は電球のまま。

キーを捻ってキックすると、ニュートラルランプが1秒程点灯するのは SRX と同じ。

エンジンは難なく掛かったし、ウィンカーもブレーキランプも点くけど、アイドリング状態だとブレーキランプが点いた状態でのウィンカー点滅はちょっと辛い感じ。
ヘッドライトを付けると、ちょっと使い物にならないかな。

最低限テールランプとウィンカーを LED 化する必要がありそうだわ。