オーバーホールその1(フロントフォーク) 2020/9/19

 
1.はじめに

子供等も無事進学できたし、漸く落ち着いてきたので、SRXの車検を受けに行こうと思った訳だ。

で、この際だし、前から気になっていたフロントフォークのクリアの黄ばみを解消しよう、要はクリア剥がして塗り直そうと思い立ったのが、GW前。

これが泥沼作業の始まりになるとは、夢にも思わず。

   
2.クリアを剥がして磨く

アウターチューブのクリアは、元からこういうゴールド系の色だったんじゃ無いかと思うぐらいに黄ばんでいる訳で。

で、作業が楽な様に、先ずはフロントフォークをバラしてしまおうと思ったんだ。

ところが、ダンパーロッドを固定しているボルトが抜けない。

これを緩めるには、供回りしない様に抑える必要があるんだけど、NSRのはインナーチューブを引っ張ってテンション掛けてやるだけでボルトを緩められたのに、こいつはびくともせず。

SRXのダンパーロッドの回り止めは、対面 23mm の六角穴になってるんだけど、専用工具は既に手に入らず。

と言う訳で、M16 のナットが対面 24mm なので、長い寸切りボルトにダブルナットで付けて使ってみたけど、ダブルナットじゃ緩んでダメ。

なので、穴開けてM6のボルトねじ込んで固定して工具作成。

 

が、全然歯が立たず、諦めてそのままアウターチューブを磨いた。

ところがだ、アウターチューブのリップ部分を磨こうと思ってダストカバーを外したら、右の抜け止めスプリングが錆でボロボロ。
オイルシールも錆びて膨らんでる (--;

こりゃぁ、イヤでもバラしてオーバーホールしないとダメだわ。

   
4.武器を手に入れる

とにかくもう、何でも良いからと思って、メルカリで激安のインパクトレンチを購入。
大分年季の入ったものだけど、まだまだ十分に使えそう。

インパクトレンチの威力は絶大で、難なくボルトは緩んで分解完了。

錆びていた抜け止めのスプリングはほとんど抵抗なくぐにゃっと曲がって、全然抜け止めの役に立ってなかったというか。
このまま走っていたら、そのうちに折れて、オイルシールが抜ける事になったんじゃ無いかと思う。

無事ばらせたので、もうちょっと磨いてクリア吹き。

数時間で触れるぐらいにはなるけど、完全に硬化するには最低3日ほど掛かる。

最初の数日は触れると表面がベタッとした感じがあって、下手に布の上などに置いておくと、布目が薄らと表面に付く事があるけど、3日ほどすると、固くツルッとした感触になってくる。
そうなったら、耐水ペーパーでの研ぎ出しもオーケー。

   
5.組み立て

大昔に手に入れたお宝。新品の純正インナーチューブ。

インナーチューブとスライドメタルは新品を使って組む。

オイルシールを打ち込んで、フォークオイルを入れる。

フォークオイルはいつものように、円陣家至高のマルチグレードオイル ABSO NIN-JA [RR]。

これ、カートリッジエミュレータ。

スプリング入れる。

スプリングの上にワッシャ入れる。

これは後でスラストベアリングに変えた。

スペーサを入れる。

蓋閉めて完成。