ドライブレコーダ 2022/10/1

 
1.はじめに

最近、ろくでもない運転をする車に出くわす事が多いし、前の SRX が潰れた時、いやそれより XJR がやられた時だなぁ、の様に、相手がゴネ始めた時に、何の反証材料も無いと解決が長引いてしんどくなるばかりだし、それよりもこちらが意識不明や死亡した時に、相手の言うがままにこちらが一方的に悪者にされたらもう泣くに泣けんし。

なので前から付けたかったんだけど、適当な価格で必要な機能が揃った奴が中々無く、踏ん切りが付かなかったのよねぇ。

でも、最近漸く納得できる機能の物が1万円台前半で出てきたので、買う事にした。

 
2.取付け

Amazon でセールになっていた奴。

スペックは、前後 1080p カメラ、本体防水、3インチ画面、GPS、Wi-Fi 付き。

電子バックミラーとして使いたかったので、画面が極力大きい事とミラーモードがあるのは外せず、また、録画時の時間が狂うのは車のドラレコでちょっと嫌になってるので、GPS も欲しかった。

Aliexpress で探してたんだけど、安いのは本体の防水が無く、リアカメラも 720p だったりとイマイチ。
望むスペックの物はそれなりの値段がするし、最近 Ali では、それほど安くない奴でも外れる事が多いので、それなら僅かに高くても、返品や交換がしやすい Amazon で買うかという気になった。

ただ、Ali の方が新しいスペックの物が売られていて、同じ様な値段で画面は4インチ、GPS アンテナが本体内蔵だったりするので、少し迷ったんだけどねぇ。

ドラレコの取付けで悩んだのが、取付け場所。

ほとんどの場合、ハンドルバーかミラーに共締めという感じでステーが付いてくるんだけど、セパハンで小さなハンドル、カウルの無いネイキッド、ミラーステーにはスマホホルダとか色々付いていたりするうちのバイクには取り付ける所が無い。

色々考えた結果、メータボックスからステー生やすしか無いなと思って、初のアルミロウ付けに挑戦してみる事となった。

鉄のろう付けに比べて、アルミの難しい所は温度の見極め。

鉄は真っ赤に焼けてフラックスが乾燥→液化すれば、銀ロウが流れる温度になってるって分かるんだけど、アルミは赤熱する事無く、いきなり溶ける。

で、ネットで色々調べていたら、油性ペンの色が消えるのを目安にするってやり方があって、これならいけるんじゃ無いかと思ってトライ。

加えて、アルミ硬ろうよりも低温で溶けるアルミソルダーと言うのがあって、本来はアルミと他の金属を接合するのに使うらしいんだけど、アルミ同士でも当然使えるので、こいつを使ってみる事にした。
ただ、こいつはアルミ硬ろうの倍程するのが難点。

板厚が薄くてちょっと溶けかけた所はあるけど、初めてにしては綺麗にくっ付いた。

裏面も綺麗に流れているし、接続部分は曲げようとしても曲がらないぐらいに強固。

メーターケースに弱い両面テープで貼り付けて、タイラップで固定。

こんな感じで付いたんだけど、ステーの板厚がやっぱり薄くて、ちょっとプルプルする。

しかし、ハンドル周りがごちゃごちゃしてきて嫌だなぁ。

フロントカメラはヘッドライトの下に貼り付けた。

リアカメラはテールランプの下に、GPS アンテナは上に貼り付けたんだけど、大分ブサイク。

 
3.テスト走行

動作確認のために、軽く近所を走ってきたんだけど、やっぱり本体のステーが柔すぎて、走行中にプルプル震えまくる。

また、電子バックミラーとして使いたかったんだけど、広角の映像を小さな画面に映すので、真後ろの車両が小さすぎて見えない。
加えて屋外で使うにはディスプレイの明るさが不足していて、トンネル内や夕暮れ時じゃ無いと見難い。

フロントの動画はそれなりに録れてるけど、リアは揺れが激しい。
また記録時間を稼ぐためか、動画の圧縮率が結構高く設定されている様で、対向車のナンバーがぎりぎり確認できるかどうかという感じ。
圧縮率の設定があれば良いんだけど、無いしなぁ。

まぁ、値段の割には使えるかな、という感じだ。

あと、後日分かったんだけど、メモリーカードを時々再イニシャライズしてやらないと、突然リブートする。

特にトンネル等で GPS の信号が長時間途切れた時にリブートする確率が高く、場合によっては GPS の再受信に失敗して、スピード表示が0キロのままになる事がある(再起動すれば復帰する)

また、このスピード表示だけど、実際の速度とちょっとずれる感じがある。
スマホの速度表示アプリと並べて確認した所、どうも GPS の信号を取得する間隔か、表示を更新する間隔がちょっと長い様な感じだ。

 
4.改良

1.5mm 厚のアルミ板じゃダメなので、枠を 2mm、ドラレコ取付け部を 3mm のアルミ板で作り直した。

前は2段に曲げていたけど、3mm 厚の板を曲げるのは大変というのもあって、斜め出しにして曲げは1箇所。

メータケースへの取付けは、ステー側に薄いゴムシートを滑り止めとして貼り付けて、タイラップで固定した。

前のステーよりも断然頑丈。

ホームセンターに行ったら、なんか良さそうな金具を見つけた。

ここにカメラの取り付け台を固定。

元々ここには、ダブルディスクのフロントブレーキの為に、オイルラインを左右に分割する為のアダプタが付くんだけど、うちのはシングル化しているので使ってない。

ここに作ったカメラステーを取り付け。

ヘッドライトケースの下に両面テープで貼り付けただけだったフロントカメラを、ここに移設した。

あまり目立たなくなってスッキリ。

リア用に、アルミアングルを切って、ちょっとろう付けしてステーを作成。

ちなみに、こう言ったステーの外側の角は、人に当たった時に怪我をしない様、道路運送車両法で突起物規制と言うのがあって、曲率半径が 2.5mm 以上である事を求められるそうな。
と言う事で、ヤスリで角を削り、アルミ板に 5mm の穴を開けて測定治具を作って確認した。

色塗り。

ステーをナンバープレートに共締めして、リアカメラと GPS アンテナを移設。

テールランプの上下に貼り付いているのよりスッキリしたけど、リアフェンダーの先の方に付く事になるのもあって、リアカメラの振動は大分大きくなってしまった。

動画状態だと大分プルプル震えて見難いけど、再生を一次停止すると映っている物は確認できるし、少なくとも何が起こっているのかは十分分かるので、ドラレコとしてはまぁ問題ないかな。