おニューのヘルメット 2023/6/11

 
1.はじめに

ヘルメットを脱いで、ヘッドセットを充電しようとケーブルを差し込んでる時に、なんかあご紐や首筋に当たるところのクッションが擦り切れているのが目に入った。
本体も大分傷が入ってるし、エアインテークも一つ壊れていて、そう言えばもう部品が欠品で手に入らないし。

よくよく考えてみると、このヘルメットを買ったのって大型免許取ってリターンライダーした時だから、2007年の秋。もう15年前になるんだ。
メーカー推奨が3年、一般的に5〜7年が耐用年数と言われてる中、その倍以上使ってるんだから、流石にもう寿命だろうし、そろそろ新しいのを買っても文句は言われんだろう。

ジェット派なので、勿論買い換えるならジェット(オープンフェイス)だけど、一つだけ要望が。

インナーバイザーが欲しい。

そしてアライ派なので、アライのが欲しいんだけど、相変わらずここは頑なにインナーバイザーを採用してない。

ならば SHOEI か、今まで使ってた Yamaha の ZENITH かなぁ、OGK はちょっとイヤだし。
だけど、ZENITH はインナーバイザーのモデルのデザインがイマイチ。となるとSHOEI の J-CRUISE II しかないけど、高い (--;

う〜ん、6万弱かぁと悩みながらネットをうろついてたら、イタリアの NOLAN ってのが出てきた。これ、デザイン的に好みど真ん中。且つお値段もお手頃。

と言う事で詳しく調べていると、日本と欧州のヘルメット事情の違いと言うのが浮かび上がってきた。

欧州ではバイクの電子化が進んでいて、バイクとスマホとインカムが相互リンクするというのが当たり前になっている様だ。
と思ったら、先日最新のヤマハのスクータを見せて貰ってびっくり。
こいつもバイク側がスマホとのリンク機能を持っていて、専用アプリで色々情報を取れるし、バイク側でもスマホのバッテリーの状態とかが確認出来る。
欧州だけじゃ無く、最近のバイクは車と同じくスマホとのリンクがデフォになって来ているんだなぁ。

で、それに合わせて、ヘルメットにインターコムを付けるのも当たり前になってる様で、ヘルメット側にインターコムが内蔵できるようになっていたり、最初からインターコム内蔵のヘルメットというのも売られている。後付け全盛の日本とは全然違う。

また、急ブレーキを掛けた事を検知して、ヘルメットの後ろに取り付けたハザードランプを点滅させるという拡張機能を持ったインターコムもある様だ。車が急ブレーキを掛けた時に、自動的にハザードを点滅させるのと同じ機能らしい。

そんなのは日本では聞いた事も無いや。と思ってたら、つい最近、自動ハザードランプ機能を日本でも解禁する予定だという報道がされた。

なんか、物凄く日本は周回遅れな感じがする。

 
2.買った

国内だとデイトナが取り扱ってるらしいけど、調べたらドイツの通販サイトで安く買えるのと、日本未発売のモデルやグラフィックのものが買えるので、そっちで買う事にした。

そして、どうせ必要なので、純正のインターコムも購入。
ワイヤードも含めていくつかモデルがあったけど、インターコム間の通話は使わないので、一番下の、ヘッドセット機能のみの奴。

開けてみると、袋に入ったヘルメットが、箱の中に無造作に入れてあるだけだった(笑)

買ったのは、NOLAN のZEFIRO 。色は FLAT LAVA GREY。

デザインは流石イタリアって感じだけど、如何にも書いてあるだけというペインティングや、各パーツの作り、シールドの動きなどは安っぽい。

あご紐は余り見た事の無いラッチ式。
使い勝手は悪くないけど、しなりが無いので違和感があるのと、こいつ、ヘルメットホルダに留めるためのD環が無い。

 
3.インターコムの取付け

インターコムは、n-com B101。ヘッドセット機能のみのタイプ

取付け準備。

シールドとインナーバイザまで外す必要は無かったけど、何となく外しちゃった。

部品は4つ。

インターコム本体とバッテリー、左用のスピーカーと操作スイッチのセット、そして右用のスピーカーとマイクのセット。

インターコム本体にバッテリーを入れて、左右のスピーカーセットの線を挿すだけ。

ところでこのバッテリーだが、本体の中にピッタリ収まる訳じゃ無く、線を挿して中のスペースに適当に置いて蓋で押さえるといういい加減さ。
如何にもあちら物って感じ。

ヘルメット後ろのカバーが六角ボルトで留まっているので、それを外すとインターコム本体を差し込む隙間が現れる。(六角レンチは付属していない)

スピーカーをはめ込む窪みにはウレタンの蓋がはまっているので、それを取ってスピーカーをはめ込む。ちなみに、蓋は片方にしか入ってなかった (^^;

マイクはステーに付いているU字型の部品をヘルメットの溝にはめるんだけど、これがカチッと填まる訳じゃ無く、差し込むだけでユルユル。

ほお側にマイクのステーを通す為の窪みが有って、小さなカバーが填まってる。

操作スイッチを取り付ける部分にもカバーが填まっているので、カバーを取ってをはめ込む。
インターコムやヘルメットのモデルによって、付属の台座が必要になる事があるらしいけど、この N40-5 はそのまま付く。

ちなみに、複数のヘルメットに合わせるためか、ケーブルは少し長め、それを適当に隙間に押し込んでいく。

取付け終わったら、後ろのカバー、内装、シールドを戻して完成。

さすが、後付け感が無く、スッキリ。

 
4.所感

こいつを買う時に一番問題になったのは、サイズ。

欧州物のヘルメットって、人種的な違いでヘルメットの形状が違うのよね。

欧米人の頭は横に狭く前後に長く、縦にとがっている形をしているけど、日本人の頭は横に広く、前後に短く、頭頂が鉢形に広がっている形をしている。なので、頭の周囲の長さが同じでも、日本人が被ると左右が狭くて奥までしっかりかぶれなかったり、頭が締め付けられたりして痛い。

昔、AGV のメットを被ってたけど、あれもそんな感じで、ずっと頭が痛くて苦労した記憶がある。

AGVは、今はアジアンモデルがある様なんだけど、この NOLAN は世界共通なので、欧米人形状。
デイトナや NOLAN の日本法人のサイトでは、頭の周囲を測ってそのサイズで買って大丈夫だと書かれているけど、あちこちのレビューを読むと、小さい、1サイズ上を買うのが無難、2サイズアップ(XXL)したかったけど、日本では売ってないとか、サイズを上げた方が間違いない感じだ。

なので、自分も測った限りはMサイズなんだけど、Lサイズを購入。

流石にXLは大きすぎるだろうと思ったけど、届いた物を被ったらピッタリサイズ。Mにしなくて良かったと思いながら、なんかちょっと、今まで使ってきた国産品に比べてかぶり心地が浅く、上下が短く感じる。

と言ってあごが出てしまってる訳じゃ無いけど、なんかXLでも良かったかもしれないと言う感じ。

長時間被っていても、昔のAGVのように頭が痛くなる事は無いけど、被る時に耳たぶが折りたたまれてしまうのと、耳が押さえつけられてちょっと痛い。
クッションがへたって来たらマシになってくるだろうから、それまでの我慢だけど、被る度に手を差し込んで耳たぶを修正しないといけないのは、ちょっと面倒。

使い心地としては、本体が軽いので被っていて楽だし、シールドの風の巻き込みもほとんど無く、高速道路で首を上下左右に傾けても、風で頭が持って行かれそうになる事は無い。
その点は良いと思ったけど、エアインテークが飾りなんじゃ無いかと思うぐらいに風の抜けを感じない。
と言って、無茶苦茶頭が蒸れるという感じも無いし、これはなんか微妙。

ところでこいつ、 予想外に風切り音が大きく、且つ音が甲高くて、耳が別の意味で痛い。
シールドの根元に手を当てるとスッと音が小さくなるので、その辺りから音が入りこんでる様だ。

再度バラして調べてみたところ、耳の部分の発泡スチロールの裏に何も無く、シールドの可動部分とかで隙間だらけ。

これが原因だろうなぁと思って、発泡スチロールの裏に隙間テープを隙間無く(笑)貼り付けて戻したら、大分マシになった。(ただし大分耳が暑い)

向こうの人達は、こういう所を余り気にしないんだろうか?それとも耳の位置とかが微妙に違う?